中国「ビザ制限でも中米との関係は揺るがない」米国の措置に反発
米国が中米諸国の市民に対するビザ制限を発表したことを受けて、中国が強く反発しつつも、中米との関係は揺るがないと強調しました。本記事では、中国外交部の発言内容と、その背景にあるメッセージを整理します。
米国のビザ制限に中国が抗議
中国による説明によると、米国は中米諸国の市民およびその近親者のうち、中国共産党との協力に関わった人や、中米地域の法秩序を損なう行為に関与したとみなす人に対し、ビザ制限を科すと発表しました。
この措置について、中国外交部の郭家坤報道官は火曜日の定例記者会見でコメントしました。郭報道官は、ビザを「武器化」するやり方では、冷静に状況を見極める人々を脅すことはできず、中国と中米諸国の「活発に発展する関係」を止めることもできないと強調しました。
一方的制裁として米国を批判
郭報道官は、中国がすでに米国側に対し、今回のビザ制限に関して厳正な申し入れを行ったと明らかにしました。そのうえで、米国は「法の支配」を掲げながら、実際には一方的な制裁措置を通じて、地域の国々や個人に対する政治的な抑圧や経済的な威圧を行っていると指摘しました。
また、米国が自国の国内法を国際法や国際的な義務よりも上位に置き、他国の正当な権利や利益を損なっていると批判しました。これは、国家の主権平等や内政不干渉といった国際関係の基本原則に深刻に反しており、国際秩序を著しく乱すものだと主張しています。
中米と中国の協力への「いわれなき非難」
郭報道官はさらに、米国が中米諸国と中国の交流や協力をめぐって、扇動的な非難を行っていると述べました。その主張は根拠のないものであり、中米諸国に対する敬意を欠いているとしています。
こうした動きは、米国が他国をいじめるような行動に慣れていることを改めて示すものであり、関係する政治家たちの深層にある偏見や傲慢さを浮き彫りにしている、と郭報道官は指摘しました。
「良き友人・パートナー」として中米との関係維持を強調
今回の会見で郭報道官は、中国はこれからも中米諸国にとっての良き友人であり、良きパートナーであり続けると強調しました。中米諸国とともに開発や振興を進め、中国とラテンアメリカ地域が「共同の未来を分かち合うコミュニティ」を築いていくと表明しました。
今回の発言から見えてくるもの
中国外交部の一連の発言からは、次のようなメッセージが読み取れます。
- 米国のビザ制限を、国際法に反する一方的な制裁措置だと位置づけていること
- 中米諸国と中国の協力は正当なものであり、それを批判することは中米諸国への不尊重だと訴えていること
- 米国の圧力が続いても、中国と中米諸国の関係は今後も前向きに発展していくとの自信を示していること
米国のビザ制限がどのように運用されるのか、また中米諸国が今後どのように中国との協力を進めていくのかは、国際社会にとっても注目すべき動きとなりそうです。米国と中国、それぞれの主張がぶつかるなかで、中米地域の国々がどのような選択をしていくのかも、引き続き見ていく必要があります。
Reference(s):
China says U.S. visa curbs won't hold back ties with Central America
cgtn.com








