中国本土・柳州のZ世代起業家 花火産業を世界へと広げる video poster
中国本土の古くからの花火の里として知られる柳州で、Z世代の若い起業家たちが伝統産業に新しい命を吹き込んでいます。美意識を前面に出した商品づくりで注目を集め、わずか2年ほどで売上は数千万元規模に到達。国内市場での成功を足がかりに、いま国際市場への進出を見据えています。
花火の里・柳州に現れた新しい世代
柳州は長い歴史を持つ花火の産地として知られ、花火の故郷と呼ばれてきました。その土地に、デジタルネイティブ世代であるZ世代の起業家たちが新たに参入し、従来とは異なるアプローチで市場を開拓しています。
彼らは、伝統的な技術や製造の基盤を尊重しつつ、次のような点で差別化を図っているとみられます。
- デザインや色彩感覚にこだわった商品企画
- パッケージやブランドストーリーなど見せ方の刷新
- 若い世代の感性に合った動画やビジュアル表現の活用
花火そのものの性能だけでなく、どのように見えるか、どんな体験として記憶に残るかという視点が前面に出ている点が特徴です。
美意識を武器に、2年で数千万元規模の売上
こうしたZ世代のチームは、活動開始からわずか2年ほどで、売上が数千万元に達するまでに成長しています。短期間でこの規模の売上を生み出していることは、花火という一見成熟した産業にも、まだ新しい伸びしろがあることを示しています。
背景には、次のような要素があると考えられます。
- 若い世代を意識した商品ラインナップの開発
- 国内の需要に合わせた価格帯やサイズ展開
- 口コミやSNSを通じた自発的な拡散
花火をただ打ち上げて終わる消費財ではなく、撮影して共有したくなる体験として位置づけ直したことが、成長を後押ししているといえます。
国内から世界へ 花火で国際市場に挑む
国内市場での手応えを得た彼らは、次のステップとして国際市場への展開を見据えています。単に製品を海外に届けるのではなく、自らの花火を一つのブランドとして位置づけ、世界の人々と向き合おうとしている点が特徴です。
想定される戦略としては、例えば次のようなものがあります。
- 海外の消費者向けに分かりやすいブランド名やデザインを採用する
- オンラインを通じて安全性や使用方法を丁寧に発信する
- 花火を中国本土の文化やストーリーと結び付けて紹介する
花火という視覚的で分かりやすいプロダクトは、言語の壁を越えて伝わりやすい分野でもあります。そこに若い世代ならではの感性が加わることで、どこまで新しい市場を切り開けるのかが注目されます。
Z世代が伝統産業に入る意味
Z世代の起業と聞くと、ITサービスやアプリといった分野を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし柳州の若い起業家たちは、すでに基盤のある伝統産業の中に飛び込み、自分たちの強みを重ねています。
そこには、次のような発想の転換が見てとれます。
- ゼロから新しい産業をつくるのではなく、既存の産業をアップデートする
- 地域に根付いた強みを、デジタル技術やデザインで拡張する
- 古いからこそ変えられる部分に可能性を見いだす
このアプローチは、中国本土だけでなく、地域産業を抱えるさまざまな国や地域にとっても示唆的です。
日本の読者への問いかけ 地域の強みと若い感性をどう結ぶか
今回の柳州の事例は、伝統産業と若い世代の感性が結び付いたとき、どのような変化が起こり得るのかを示しています。日本でも、地方の地場産業やものづくりの現場に、デジタルネイティブ世代が本格的に入っていくことで、新しい可能性が開けるかもしれません。
身近な地域にある産業や文化と、自分たちのスキルや感性を掛け合わせるとしたら、どのようなことができるのか。柳州のZ世代起業家たちの挑戦は、そうした問いを静かに投げかけています。
花火は一瞬で消える光ですが、その裏側には、長い歴史と人々の工夫、そして次の世代の挑戦が積み重なっています。中国本土の花火の里から始まったこの動きが、今後どのように世界へ広がっていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








