中国、ICJ勧告に沿ったパレスチナ人道支援を国際社会に呼びかけ
国際司法裁判所(ICJ)がパレスチナ情勢をめぐる勧告的意見を示したことを受け、中国が国際社会に対し、この意見を指針としてガザを含むパレスチナの人道危機の緩和に取り組むよう呼びかけました。外務省報道官は、パレスチナ問題の「包括的で、公正で、持続的な解決」に向けて、国際社会が粘り強い努力を続ける必要があると強調しています。
今回の発言は、中国が国際法と人道支援を結びつけてパレスチナ問題に関与しようとしている姿勢を改めて示すものです。
ICJの勧告的意見が示した内容
ハーグに本部を置く国際司法裁判所(ICJ)は水曜日、イスラエルがガザへの人道支援を円滑にする義務を負っているとする勧告的意見(advisory opinion)を示しました。この人道支援には、国連機関などが提供する支援も含まれるとされています。
中国外務省の説明によれば、この勧告的意見は、イスラエルが国連およびその機関と協力し、占領下にあるパレスチナ地域へ人道支援を確実に届ける義務を負っていることを明確にしています。こうした判断は、国際社会が抱く幅広い懸念や期待に応えるものだとされています。
中国外務省「ICJの意見を指針に人道危機を緩和」
中国外務省のグオ・ジャークン(Guo Jiakun)報道官は木曜日の定例記者会見で、国際司法裁判所の勧告的意見を、パレスチナで続く人道危機を実際に和らげるための指針として活用するよう国際社会に呼びかけました。
グオ報道官は、国際社会は「可能なかぎり早期に、パレスチナ問題の包括的で、公正で、持続的な解決」を目指して、たゆまぬ努力を続ける必要があると述べました。
中国はパレスチナ問題に関する自国の立場を「一貫して明確」だと位置づけており、これまでも正義を堅持し、パレスチナの人々の正当な大義を揺るぎなく支持してきたと強調しています。
国際司法の場で存在感を示す中国
グオ報道官によると、中国は今回の国際司法裁判所での手続きに「責任ある大国」として積極的に参加し、書面による意見書の提出や、法廷での口頭陳述を行ったといいます。
そこでは、パレスチナ情勢をめぐる重要な国際法上の論点について、中国の立場を詳しく説明し、その主張は裁判所が公表した勧告的意見の中にも十分に反映されているとされています。
中国は今後も国際法分野の議論に建設的に関与し、「具体的な行動を通じて国際的な公平と正義を守り、国際法治の進歩を促していく」との姿勢を示しました。
パレスチナ人道危機と国際社会の課題
今回の発言は、ガザを含むパレスチナで続く厳しい人道状況に対し、国際社会がどのように対応すべきかという問いを改めて突きつけるものです。中国は、国際司法裁判所の勧告的意見を「道しるべ」としながら、人道支援の実効性を高める必要性を訴えています。
- イスラエルと国連機関との協力がどのような形で具体化されるのか
- ガザなど占領下パレスチナ地域への人道支援が、どれだけ迅速かつ安全に届くのか
- パレスチナ問題の「包括的で、公正で、持続的な解決」を目指す外交努力がどのように進むのか
こうした点が、今後の国際社会の重要な焦点となりそうです。
国際法をどう生かすか、日本から考える視点
日本を含む各国にとっても、国際司法裁判所の勧告的意見や、中国をはじめとする各国の対応をどう受け止め、パレスチナ人道危機の緩和にどのように貢献できるのかが問われています。
国際法や人道支援は、遠い世界の出来事のように見えながら、私たち一人ひとりの価値観や社会のあり方ともつながっています。パレスチナで起きていることを、自国の外交や国際協力のあり方を考える手がかりとして捉えることが、これから一層求められそうです。
Reference(s):
cgtn.com








