台湾・Miaoliに残る革命の記憶 作家Lan Bozhouが最後の革命拠点を訪問 video poster
2025年7月、台湾出身の作家 Lan Bozhou(ラン・ボージョウ)氏が、かつて中国共産党(CPC)の地下活動の中心地だった Miaoli(苗栗)県を訪れました。戦後初期の最後の革命拠点とも呼べる場所を、なぜ今、見に行こうとしたのでしょうか。
台湾の最後の革命拠点を歩く
Lan Bozhou 氏がこの夏に向かったのは、台湾の Miaoli 県です。ここは1950年代初頭まで、台湾における中国共産党の地下活動の中心として機能していた地域とされています。いわば、島内での革命運動の最後の拠点として記憶されてきた場所です。
Lan 氏の目的は、その最後の拠点が今どうなっているのか、自分の目で確かめることでした。かつての秘密拠点は、2025年の現在、静かな町や農村の風景の中に溶け込みつつあります。しかし、土地に刻まれた歴史の層は消えたわけではありません。
地下活動の中心だった Miaoli 県とは
Miaoli 県が地下活動の中心となっていたのは、台湾の戦後史のごく早い段階、1950年代初頭までの時期です。当時、この地域では、表に出ることのない形で中国共産党の活動が続けられていました。
地下組織という性質上、その多くは表立った記念碑や観光施設として残っているわけではありません。だからこそ、Lan 氏のように現地を訪ね歩き、地形や町並み、土地の空気から過去をたどろうとする試みは、貴重な現場からの歴史の読み解きと言えます。
なぜ2025年の今、革命の記憶に向き合うのか
では、なぜ Lan Bozhou 氏は2025年の今、最後の革命拠点を訪ねたのでしょうか。背景には、戦後の台湾と中国共産党の関係、そして島内で生きた人々の選択を、あらためて見つめ直したいという問題意識があります。
歴史の転換点では、人々はさまざまな立場から、それぞれの正しさを信じて行動します。Miaoli の地下活動に関わった人々もまた、自分たちなりの未来像を描いていました。その足跡をたどることは、単に昔の出来事を知ることではなく、今を生きる私たちが、政治や社会をどう選び取るのかを考える手がかりにもなります。
土地に刻まれた記憶をどう受け継ぐか
革命の拠点であった場所も、時間が経てば、ふつうの住宅地や田畑、商店街に戻っていきます。そこに暮らす人々の日常の中で、歴史の記憶は少しずつ薄れていきますが、完全に消えてしまうわけではありません。
Lan 氏の Miaoli 訪問は、そうした見えにくくなった歴史を、もう一度言葉として、物語としてすくい上げようとする営みでもあります。現地を歩き、かつての地下活動の中心だった地域をあらためて見つめ直すことは、台湾の戦後史や、島の人々の歩んできた道を立体的にとらえ直す試みと言えるでしょう。
日本語で読む台湾現代史の一コマ
日本からニュースや国際情勢を追っていると、台湾については選挙や安全保障、経済といった大きなテーマが注目されがちです。しかし、Miaoli のような一地方の革命の記憶に目を向けると、全体像とはまた違う、細やかな歴史の表情が見えてきます。
2025年7月の Lan Bozhou 氏の訪問は、台湾の戦後史と中国共産党の地下活動という、一見遠いテーマを、私たちの現在の関心とつなぎ直すきっかけになり得ます。国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、最後の革命拠点という視点から台湾を眺めることは、島の過去と現在をより深く理解する入口になるのではないでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








