台湾ウーロンはなぜ青い? ダリの茶師・Lin Yunlianが語る職人技 video poster
青く見える台湾ウーロン、その秘密は?
最高級の台湾ウーロン茶なのに、茶葉の色がどこか青く見える。この少し不思議な「青いお茶」の舞台裏を、台湾のダリで茶づくりを続ける茶師、Lin Yunlianさんが語りました。
台湾ウーロンは、その個性的な風味で多くの人に親しまれています。そのなかでも青みを帯びた最高級の台湾ウーロンは、ごく限られた茶師だけが仕上げられる特別な一杯だといいます。
ダリの茶師が語る「青いお茶」とは
Lin Yunlianさんによると、「一番上質なお茶ほど、見た目が青く見える」といいます。この青みを帯びた台湾ウーロンは、しばしば Taiwan Oolong と呼ばれ、その仕上がりには高度な技が必要です。
台湾全体でも、この青いウーロン茶を思いどおりの色合いに仕上げられる茶師は、10人に満たないとされています。まさに、ごく少数の職人だけがたどり着ける領域です。
蜂蜜とミルクの香りが「競技用」の条件
Linさんが語るのは、色だけではありません。品評会に出すような競技レベルの青い台湾ウーロンでは、「蜂蜜のような甘い香り」と「ミルクを思わせるまろやかな香り」が欠かせない要素だといいます。
一杯の中に、はちみつの甘さとミルクの柔らかさが共存することで、飲み手の記憶に残る複雑な味わいが生まれます。そのバランスをとることも、茶師の腕の見せどころです。
肥料まで設計する茶畑づくり
意外かもしれませんが、その香りづくりは茶葉を加工する前から始まっています。Linさんは、茶畑に入れる肥料を細かく配合し、それぞれの肥料が持つ香りの特徴を生かすと語ります。
肥料ごとに異なる香りの要素があり、それをどう組み合わせるかで、最終的な茶葉の香りも変わってきます。いわば、畑の段階から香りのレシピを描いているようなものです。
5〜6種類の香りが重なり合う一杯
こうして育てられた台湾ウーロンを、ゆっくりと香ってみるとどうなるでしょうか。Linさんは、注意深く香りをとると、5〜6種類の異なる香りを感じ取ることができると話します。
蜂蜜やミルクを思わせる香りに加えて、いくつもの香りが折り重なって立ち上がります。その一つひとつを探るように飲むことで、一杯のお茶の印象は大きく変わってきます。
一杯のお茶に宿るストーリー
通勤前や仕事の合間に何気なく飲んでいるお茶。その一杯の裏側に、肥料の配合から香りづくりまで、これほど細かな工夫と試行錯誤があることを知ると、お茶の味わい方も少し変わってきます。
台湾のダリで青い台湾ウーロンをつくり続けるLin Yunlianさんのような茶師は、日常の中の一杯に、見えない物語を添えてくれています。カップから立ちのぼる香りに、5〜6層の物語が潜んでいると想像しながら味わってみると、いつものお茶の時間が少し豊かになるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








