中国杯フィギュアでスイ&ハン復帰 日本のシュン・サトウが首位発進
国際スケート連盟(ISU)のグランプリシリーズ、カップ・オブ・チャイナ(中国杯)が中国南西部の重慶市で開かれ、ペアの五輪王者Sui WenjingとHan Congのペアが現役復帰後初の本格的な舞台でショートプログラム3位と存在感を示しました。
五輪王者スイ&ハン組 復帰戦でショート3位
北京2022冬季五輪のペア金メダリストであるSui WenjingとHan Congのペアは、引退からのカムバック後、初めて観客の前に姿を見せました。大会初日の金曜日に行われたショートプログラムでは、ペアショート3位につけています。
この日の首位は、ジュニア世界選手権を制したジョージアのAnastasiia MetelkinaとLuka Berulavaのペア。わずか2週間で自己ベストを更新し、77.77点をマークしました。2位には、ヨーロッパ選手権銀メダルのSara ContiとNiccolo Maciiのペア(イタリア)が73.41点で続き、Sui&Han組は72.45点と僅差で3位となりました。
Sui&Han組は、ビゼーの歌劇カルメンからハバネラに乗せたプログラムに挑戦。冒頭の3回転トウループで転倒し、1点の減点を受けましたが、演技構成点で8.57という高い評価を得て、最終グループの2組が滑り終えるまでは首位を守りました。
準備は1か月 それでも「リンクに戻れてうれしい」
Suiは「新しいプログラムの準備に使えたのは1か月もありませんでした」と明かし、ジャンプのミスを悔やみながらも、「それでも今日の演技には満足しています。これからは試合のリズムに慣れて、冷静さを保てるようにしたいです」と前を向きました。
Hanも「3年ぶりにリンクに戻ってきましたが、フィギュアスケートが本当に好きだと改めて感じました。国を代表して滑ることを光栄に思っています」と語り、復帰への意欲をにじませました。
男子ショートは日本のShun Satoがシーズンベストで首位
男子シングルのショートプログラムでは、日本のShun Satoが94.13点のシーズンベストを記録してトップに立ちました。冒頭の4回転ルッツに続き、4回転トウループからの3回転トウループのコンビネーション、3回転アクセルをいずれもきれいに着氷し、技術の高さを見せました。
2位にはイタリアのDaniel Grasslが90.42点、3位にはカザフスタンのMikhail Shaidorovが88.33点で続きました。地元の声援を受けたJin Boyangは、4回転ジャンプが1本にとどまったこともあり、86.62点で5位スタート。Peng ZhimingとDai Daweiはそれぞれ10位と12位につけています。
女子ショートはAlysa Liuが首位 日本のRinka Watanabeが肉薄
女子シングルのショートプログラムでは、世界チャンピオンのAlysa Liu(アメリカ)が昨季のショートプログラム「Promise」を再演し、トリプルフリップ、ダブルアクセル、トリプルルッツからのトリプルループのコンビネーションを決めました。スピンとステップもすべてレベル4を獲得し、合計74.61点で首位に立ちました。
日本のRinka Watanabeは、冒頭でトリプルアクセルに成功し、その高い難度が評価されて要素点では41.56と、この日の最高スコアを記録。それでもトータルでは首位とわずか0.60点差の2位にとどまりました。昨季の優勝者であるアメリカのAmber Glennが73.04点で3位につけています。
中国代表では、北京2022で女子唯一の代表となったZhu Yiが63.39点で8位。先月の北京での予選で中国に五輪出場枠をもたらした10代のZhang Ruiyangは、61.71点で10位から巻き返しを狙います。
アイスダンスはChock&Bates組がリズムダンス首位
アイスダンスのリズムダンスでは、3度の世界チャンピオンに輝いているアメリカのMadison ChockとEvan Batesのペアが84.44点をマークし、堂々の首位発進となりました。同じくアメリカのEmilea ZingasとVadym Kolesnikのペアが、およそ4点差で2位につけています。
一方、地元の中国勢3組は10組中下位3つのポジションとなりました。オリンピック経験を持つWang ShiyueとLiu Xinyuのペアは62.68点で8位スタートとなり、Ren Junfei&Xing Jianing組、Xiao Zixi&He Linghao組が続きました。
ベテランと新世代が交差する中国杯 フリーでの逆転に注目
今回の中国杯フィギュアは、Sui&Han組のような五輪王者のカムバックと、Metelkina&Berulava組やRinka Watanabeのような新世代の台頭が同時に見られる大会となっています。ショートプログラムを終えたばかりの今、フリーでの得点差は決して大きくありません。
ペア、男女シングル、アイスダンスのすべての種目で、フリープログラム次第では順位の大きな入れ替わりも予想されます。ベテランの表現力か、新世代の技術か。国際フィギュアスケートの今を映し出す中国杯の行方に、引き続き注目が集まりそうです。
Reference(s):
Olympic champions Sui & Han shine at Cup of China in comeback show
cgtn.com








