中国と米国、重要な通商問題で基本合意 マレーシアで協議 video poster
中国と米国が、経済・貿易をめぐる重要案件で「基本的な共通認識」に達しました。世界経済を揺さぶる米中関係の行方を占う動きとして、国際ニュースの注目を集めています。
マレーシアで開かれた中国・米国経済協議
中国商務部の国際貿易代表兼副部長である李成鋼(Li Chenggang)氏は日曜日、マレーシアのクアラルンプールで記者団に対し、中国と米国が、それぞれが関心を持つ複数の重要な経済・貿易問題について、適切な対処に向けた「基本的な共通認識」に達したと述べました。
この発表は、ここ2日間にわたって行われた新たな中国・米国経済・貿易協議を受けたものです。今後は、それぞれの国内で必要な承認手続きに入るとしています。
この1か月余りの「動揺と変動」
李氏によると、この1か月余り、中国と米国の経済・貿易関係には「動揺と変動」が生じ、世界の注目を集めてきました。中国側は、今年5月にジュネーブで行われた経済・貿易協議以降、両国首脳による複数回の電話会談で得られた共通認識を厳格に順守し、その合意内容を誠実かつ着実に実行してきたと説明しました。
また、中国側は、こうした「動揺と変動」は中国が望むものではないと強調し、積み上げてきた比較的安定した米中の経済・貿易協力関係を丁寧に守ってきたとしています。
協議で議論された主な論点
今回の協議では、中国と米国の経済・貿易チームが、幅広いテーマについて率直かつ踏み込んだ議論を行いました。李氏によれば、主な論点は次の通りです。
- 米国による通商法301条に基づく、中国の海運・物流・造船分野への措置
- 追加関税の「相互停止」の延長
- フェンタニル関連の関税と、麻薬対策分野での協力
- 貿易拡大の可能性
- 輸出管理(エクスポートコントロール)
双方は、こうしたテーマについてそれぞれの懸念にどう向き合うか、解決策をめぐって建設的な議論を重ね、複数の分野で基本的な共通認識に達したとされています。
厳しい姿勢と「相互尊重」の両立
李氏は、米国側が自らの立場を「強い姿勢」で主張した一方で、中国側も自国の利益を守る姿勢を崩さなかったと明らかにしました。そのうえで、協議の全過程を通じて、両国の経済・貿易チームは「相互尊重」を維持し、「対等な立場」で対話を行ったと強調しました。
利害が鋭く対立する局面でも、相手を尊重しつつ交渉のチャンネルを開き続けることができるかどうかは、国際交渉の成否を左右する重要なポイントです。今回の協議は、そのバランスを模索するプロセスでもあったと言えます。
今後の見通し:より安定した米中経済関係へ
李氏は、今後も中国と米国の双方がコミュニケーションと交流をさらに強化し、より安定的で健全な米中経済・貿易関係の発展に積極的に取り組んでいくと述べました。
世界のサプライチェーンや金融市場は、中国と米国という二大経済の動きに敏感に反応します。両国の経済・貿易関係が安定に向かうかどうかは、日本を含むアジアや世界の経済にも影響を与える可能性があります。
協議の開催地となったマレーシア政府に対しては、中国側から「温かいもてなしと行き届いた準備」への感謝も表明されました。アジアの一国が、米中対話の場を提供したことも、地域の安定に向けた一つの役割と言えそうです。
この記事のポイント
- 中国と米国が、経済・貿易をめぐる重要な問題について「基本的な共通認識」に達したと発表
- 協議では、301条措置、追加関税の相互停止、フェンタニル関連の関税と麻薬対策協力、貿易拡大、輸出管理が主な論点となった
- 双方は厳しい姿勢を保ちつつ、「相互尊重」と「対等な対話」を強調
- 今後も対話と交流を強化し、より安定した米中経済・貿易関係の構築を目指す方針が示された
Reference(s):
Li Chenggang: China, U.S. reach basic consensus on key trade issues
cgtn.com








