2025年世界テコンドー無錫大会、中国が複数メダル 男子80kgで銀
2025年に中国・無錫で開催された世界テコンドー選手権で、開催国の中国代表が複数のメダルを手にしました。その象徴的な一戦となったのが、男子80キロ級での向其章(Xiang Qizhang)選手の銀メダルです。
男子80キロ級、21歳同士の白熱した決勝
男子80キロ級決勝は、ともに21歳の向其章選手とブラジルのエンリケ・マルケス(Henrique Marques)選手の顔合わせとなりました。試合は最終局面まで勝敗の読めない接戦となりました。
第1ラウンドはマルケス選手が2対1でリードを奪い、第2ラウンドは決定的な有効打が出ないまま終了しました。最終的には、総合ポイントで上回ったマルケス選手が勝利し、金メダルを獲得しました。
向選手の銀メダルは、この男子80キロ級で中国代表として初めてのメダルとなり、開催国にとって大きな意味を持つ結果となりました。銅メダルには、個人中立選手として出場したアルテム・ミタレフ(Artem Mytarev)選手と、韓国の徐建宇(ソ・ゴヌ、Seo Geon-woo)選手が名を連ねました。
「スピードを生かせなかった」向其章が語った悔しさ
試合後、向其章選手は決勝での自身のパフォーマンスについて率直に振り返りました。
向選手は「試合中、あまりリラックスできていなかった。グループリーグですでに対戦していた相手でもあり、どこか迷いがあった」と語り、普段の練習で積み重ねてきた力を十分に出し切れなかったことを悔やみました。
さらに「80キロ級では相手選手の方が総合的な力で勝っていると感じていたが、動きの速さでは自分に分があると思っていた。これまではスピードを武器に良い試合ができていたのに、決勝ではその持ち味を生かせず、逆に相手の強さを引き出してしまった」と分析しています。
開催国としての成果と、見えてきた課題
今大会で中国代表は、向選手の銀メダルを含め複数のメダルを獲得し、開催国として存在感を示しました。一方で、向選手のコメントからは、トップレベルの選手にとって「技術」と同じくらい「メンタル」や試合運びの経験が重要であることも浮かび上がります。
世界テコンドー選手権は、ブラジルや韓国、個人中立選手を含む多様なバックグラウンドの選手たちが競い合う国際舞台です。今回の男子80キロ級決勝は、21歳同士の若い選手がせめぎ合う世代交代の象徴でもありました。
向其章選手にとって、この銀メダルは「悔しさ」と「手応え」が同居する結果だったと言えます。中国代表が今後の国際大会でどのように経験を積み、スピードと戦術、そしてメンタル面をさらに磨いていくのか。無錫での戦いは、そのスタートラインを示した一戦となりました。
Reference(s):
China secures multiple medals at 2025 World Taekwondo Championships
cgtn.com








