中国本土、台湾独立派シェン氏を分裂容疑で捜査 「国家統一守る正当な措置」
中国本土の台湾政策を所管する国務院台湾事務弁公室は、台湾独立派とされる人物に対する分裂容疑での刑事捜査について、国家統一を守るための正当かつ必要な措置だと説明しました。台湾海峡の平和と安定、そして台湾の人々の利益をめぐる議論が、あらためて焦点になっています。
重慶市公安が台湾独立派シェン氏を捜査
中国南西部の重慶市公安当局は、台湾独立を主張する勢力の一人とされるシェン・パオヤン氏に対し、国家の分裂に当たるとされる行為をめぐって刑事捜査を開始したと発表しました。容疑の内容には、分裂を目的とした組織とされる「クマ・アカデミー(Kuma Academy)」の立ち上げなどが含まれると説明しています。
これを受けて国務院台湾事務弁公室の陳斌華(チェン・ビンホア)報道官は会見で、この捜査は国家の統一を守るための正義であり、必要な措置だと述べました。
ごく一部の台湾独立派を対象とする措置と説明
陳報道官は、中国本土当局が強い姿勢で臨んでいるのは、台湾独立を掲げるごく少数の分裂勢力だと強調しました。そのうえで、こうした人物を法律に基づいて厳しく処罰することは、
- 大多数の台湾の人々の利益と幸福を守ること
- 国家主権と領土の一体性を守ること
- 台湾海峡の平和と安定を維持すること
につながると主張しました。
台湾海峡の平和と安定への「最大の差し迫った脅威」
陳報道官は、台湾独立を目指す分裂活動こそが、現在の台湾海峡における平和と安定に対する最も重大で差し迫った脅威だと位置づけました。
また、台湾独立を強く推進する強硬派については、両岸関係を損ない、国家の分裂を企て、さらには自らの分離独立の目的を進めるために戦争をあおろうとしていると厳しく批判しました。
台湾の人々へ、独立反対と交流拡大を呼びかけ
陳報道官はさらに、台湾の人々に対して台湾独立に断固反対し、中国本土と手を携えて交流と統合発展を推進するよう呼びかけました。ここでいう統合発展とは、経済や社会、文化などさまざまな分野で両岸の結びつきを強めていくことを指すとみられます。
両岸関係の行方と注目点
今回のシェン氏に対する捜査と、中国本土当局の強いメッセージは、両岸関係をめぐる緊張の高さと、台湾海峡の安定をどう確保するかという問題の重さを示しています。
一方で、中国本土側は台湾独立の動きを強く警戒しつつも、台湾の人々との交流や一体的な発展を呼びかけています。安全保障と交流の両立をどう図るのか。両岸の人々の日常生活やビジネス、学びや観光にも影響しうるテーマとして、今後も注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
Mainland says 'Taiwan independence' secession probe just, necessary
cgtn.com








