中国が世界最大の5Gネットワーク構築 基地局471万局の意味
中国が過去5年で世界最大の5Gネットワークを構築しました。2025年9月末時点で基地局は約471万局、5Gユーザー数は2025年11月末に約12億人に近づいています。この急速な整備は、中国国内だけでなく、世界のデジタル競争や日本の企業戦略にも影響を与えつつあります。
世界最大の5Gネットワーク、その規模
中国工業・情報技術省(Ministry of Industry and Information Technology)のデータによると、2025年9月末時点で中国国内の5G基地局は約471万局に達しました。過去5年間で整備されたこのネットワークは、世界最大かつ最も広範な5Gインフラとされています。
基地局数は前年末から45万5,000局の純増で、依然として高い投資ペースが続いていることが分かります。単純に5年で割ると、年間およそ90万局前後のペースで基地局が増え続けてきた計算です。
5Gユーザーは約12億人に迫る
同じ統計によれば、中国の3大通信事業者とChina Broadnetの5G携帯電話ユーザー数は、2025年11月末時点で約12億人に迫りました。5Gサービスを利用する人が10億人を大きく超える規模に達しつつあることになります。
統計上のユーザーには、1人で複数回線を持つケースも含まれると考えられますが、それでも5Gの利用が日常生活レベルまで広がっていることを示す数字と言えます。
通信セクターの安定成長と5G移行
中国の通信セクターは、今年1〜9月の第3四半期まで安定した成長を維持しました。その背景には、4Gから5Gサービスへと移行するモバイルユーザーが着実に増えていることがあります。
5Gは、高速・大容量・低遅延の通信が特長とされます。動画視聴やオンラインゲームだけでなく、工場の自動化や遠隔医療など、産業や社会インフラへの活用も期待されてきました。大規模なネットワーク整備は、こうしたサービスを支える前提条件となります。
日本の読者にとっての意味
隣国である中国が、5G基地局471万局・5Gユーザー約12億人という規模のネットワークを持つことは、日本にとっても無関係ではありません。通信インフラの整備は、スマートフォンの利用にとどまらず、製造業、物流、エネルギー、金融など幅広い分野で新しいビジネスやサービスを生み出す土台になります。
日本企業にとっては、中国市場でどのような5G関連サービスや産業応用が広がっていくのかを観察することが、自社のデジタル戦略を考えるヒントになる可能性があります。
押さえておきたい3つのポイント
- インフラの量だけでなく、5Gをどのようなサービスや産業と結び付けるかが今後の焦点になる
- 5Gユーザーが10億人規模に達すると、新しいデジタルサービスが一気にスケールする環境が整う
- 大規模な通信インフラ整備は、サプライチェーンや通信規格などを巡る国際的な対話とも結び付きうる
これからの論点と展望
中国がこの5年で築いた世界最大の5Gネットワークは、単なる「数の多さ」を競うものではありません。今後問われるのは、地方や産業分野を含めたカバー範囲の広がりと、そこでどのような価値が生み出されるかです。
5Gは、私たちの目には見えにくいインフラですが、仕事の進め方や暮らし方を左右する重要な基盤でもあります。数字の大きさに驚くだけでなく、自分の周りのデジタル環境や働き方と結び付けて考えてみると、新しい問いが見えてくるかもしれません。
Reference(s):
China builds world's largest 5G network with 4.7 million base stations
cgtn.com







