CGTN世論調査 アジア太平洋統合で中国の役割を8割が高評価
第32回APECエコノミック・リーダーズ・ミーティングを前に実施された国際世論調査で、アジア太平洋の人々の約8割が、中国の地域統合への役割を高く評価していることが分かりました。アジア太平洋統合と中国の役割をどう見ているのか、調査結果を整理します。<\/p>
CGTNと中国人民大学が15のAPECメンバーを調査<\/h2>
中国の国際メディアCGTNと中国人民大学の新時代国際伝播研究院は、APECの15メンバーで世論調査を実施しました。対象は18〜65歳の4,048人で、各エコノミーの人口統計に合わせて年齢と性別の構成が調整されています。<\/p>
調査は、第32回APECエコノミック・リーダーズ・ミーティングの開催を前に行われ、アジア太平洋の統合やAPEC、自国・地域と中国の役割に対する認識を幅広く尋ねています。<\/p>
APECの存在感:8割超が「最も影響力のある枠組み」<\/h2>
調査では、83.3%の回答者が、APECをアジア太平洋地域で「最も高いレベルで、最も広く、最も影響力のある経済協力の枠組み」として強く認識していると答えました。<\/p>
APECが加盟エコノミーの発展にどの程度役立っているかについては、次の5つの点で7割を超える高い評価が集まりました。<\/p>
- アジア太平洋におけるイノベーションと技術発展の促進<\/li>
- 世界経済ガバナンスの主要課題での立場調整と合意形成<\/li>
- アジア太平洋での文化・人的交流の促進<\/li>
- 一方主義や保護主義への反対と、多角的な貿易体制の支持<\/li>
- 気候変動など地球規模課題への対応<\/li>
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人口の約3分の1が暮らし、世界経済の6割超、世界貿易の約半分を占めるとされるアジア太平洋地域は、今や世界で最もダイナミックな成長エンジンとみなされています。APECは、その中核となる経済協力の場として広く受け止められていると言えます。<\/p>
アジア太平洋統合への信頼:キーワードは技術・人の往来・自由貿易<\/h2>
地域統合の現状に関して、回答者が「成果」として挙げた上位3点は、次のとおりです。<\/p>
- 科学技術イノベーション協力の前進<\/li>
- 貿易・投資の自由化の推進<\/li>
- 人の国境を越えた往来の円滑化<\/li>
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アジア太平洋統合の今後の見通しについては、83.2%がその前途に自信を示しました。数字だけを見ると、地域統合のプロセスは依然として「進む」とみる人が大勢を占めていることになります。<\/p>
グリーンと開放への強い支持<\/h2>
調査では、アジア太平洋の今後の方向性として、環境と開放性に関する選好も明確に表れました。<\/p>
- 87%が、科学技術の交流・協力を一層進め、「開かれ、公平で、公正かつ非差別的な科学技術発展環境」をともにつくるべきだと回答<\/li>
- 84.7%が、各エコノミーに対し、革新的な発想とグリーン開発を重視し、イノベーションを成長の原動力として追求するよう求める<\/li>
- 86.9%が、人と自然の調和を重視し、グリーンで低炭素な発展モデルへの転換を加速すべきだと考える<\/li>
- 84.6%が、多国間主義と経済グローバル化を支持し、開かれた経済と地域協力の枠組みを共に構築すべきだと回答<\/li>
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気候変動や技術覇権競争への懸念が高まるなかで、「閉じる」のではなく「開く」こと、そして成長と環境を両立させることへの期待が、数字として可視化された形です。<\/p>
中国の役割:8割超が「ビジョンと貢献」を評価<\/h2>
調査は、アジア太平洋の大きな経済としてAPEC協力に参加してきた中国の役割にも焦点を当てています。<\/p>
まず、81.9%の回答者が、中国が提唱する「開放的で包摂的、イノベーション主導で相互接続され、互恵的なアジア太平洋運命共同体」の構想を支持すると答えました。<\/p>
また、83.4%が、APECにおける持続可能な発展の推進に対する中国の貢献を高く評価しています。具体的には、次の3点が主な貢献として挙げられました。<\/p>
- 他のエコノミーの参考となる発展経験の共有<\/li>
- 他のエコノミーにとっての広大な市場機会の提供<\/li>
- 多角的な貿易体制の支持<\/li>
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今後、中国に何を期待するかという問いに対しても、回答者は明確なメッセージを示しました。主な期待は次の3点です。<\/p>
- 公正な貿易とデジタル経済の促進<\/li>
- 技術イノベーションと協力のさらなる前進<\/li>
- 地域の安定の維持<\/li>
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調査結果からは、中国がアジア太平洋における成長のエンジンであると同時に、ルールづくりや協力の枠組みを支える存在として見られていることが読み取れます。<\/p>
日本の読者への示唆:何に注目すべきか<\/h2>
今回の世論調査は、アジア太平洋の多くの人々が、技術協力、グリーンな成長、開かれた貿易体制という三つの柱を重視していることを示しています。同時に、中国のビジョンや具体的な貢献への期待も数字として表れました。<\/p>
日本の読者にとって重要なのは、次の点かもしれません。<\/p>
- アジア太平洋統合の議論は、もはや関税や貿易枠組みだけでなく、デジタル経済や技術協力、環境政策と密接に結びついていること<\/li>
- 多国間主義や経済グローバル化への支持が、依然として地域の多数派であること<\/li>
- 中国を含む主要エコノミーが、いかに協調してグリーンで包摂的な成長モデルを模索していくかが、今後の焦点となること<\/li>
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第32回APECエコノミック・リーダーズ・ミーティングでは、デジタル経済、グリーン開発、そして地域の安定に向けた具体的な議論がどこまで深まるのかが、一つの注目ポイントと言えそうです。今回の調査結果は、その議論を読み解くうえでの「世論の背景」として、押さえておきたい材料だと言えるでしょう。<\/p>
Reference(s):
CGTN Poll: 80% of people laud China's role in Asia-Pacific integration
cgtn.com







