北京で菊の季節 2025北京菊花文化祭が重陽節を彩る video poster
秋が深まる今、中国・北京では菊の花が主役のイベント「2025北京菊花文化祭」が重陽節(Double Ninth Festival)の季節を彩っています。北京・天津・河北・河南の4地域が初めて合同で参加するこの菊の祭典は、中国の都市文化と地域連携のいまを映し出す国際ニュースとなっています。
2025北京菊花文化祭とは
2025年の北京菊花文化祭は、重陽節シーズンに合わせて開催されている菊の大規模な文化イベントです。会場には、秋を代表する花である菊が主役として集められ、訪れた人々が季節の移ろいを全身で感じられるように工夫されています。
今年の特徴は、北京だけでなく、天津・河北・河南を含む北京・天津・河北・河南地域が合同で展示を行っている点です。4つの地域が首都・北京で力を合わせて菊の「ベストコレクション」を披露するのは初めてであり、地域間の文化交流という意味でも注目されています。
北京・天津・河北・河南が初の合同展示
今回の菊花文化祭では、北京・天津・河北・河南の4地域がそれぞれの代表的な菊の品種や作品を持ち寄り、「どのように秋を表現するか」を競い合っています。地域ごとの気候や土壌、栽培の工夫が反映された菊が一堂に会し、多様な表情を見せています。
首都・北京を舞台にしたこの合同展示は、菊という身近な花を通じて、地域のつながりや文化の広がりを感じさせる試みでもあります。世界やアジアの動きを日本語ニュースで追う読者にとっても、中国の地域連携の一端を知る手がかりとなるニュースと言えます。
メイン会場・北海公園 600品種4万鉢の競演
メイン会場となっているのは、北京中心部に位置する北海公園です。園内には、中国原産の多年草である菊が、まさに「花の海」と呼べる規模で並びます。
- 展示されている菊の品種:600種類以上
- 鉢の数:約4万鉢
- テーマ:色彩や形の違いを生かした立体的な演出
会場全体は、さまざまな色や形の菊で構成された「生きた風景画」のような空間になっており、一つひとつの鉢が作品としての存在感を放っています。同じ菊でも、花びらの重なり方や色のグラデーションが異なり、足を止めて見比べる楽しさがあります。
品種改良と盆栽アートが生む「生きた絵画」
今回の展示では、従来の菊だけでなく、近年の品種改良によって生まれた新しいタイプの菊も紹介されています。花びらの形や色合いに工夫を凝らした品種は、菊の持つイメージを広げる存在として注目されています。
さらに、菊を使った盆栽や立体造形の展示も見どころです。木のように仕立てられた菊や、動物や風景をかたどった造形作品が並び、植物そのものがアート作品として鑑賞されています。伝統的な園芸技術と現代的な感性が組み合わさり、会場全体が一つの巨大なインスタレーションのようになっています。
「絵の中を歩く」ような没入型の体験
主催者は、来場者が単に花を見るだけでなく、空間そのものを楽しめるように展示を構成しています。通路や広場には高さや奥行きの異なる菊の作品が配置され、歩いていくと視界が次々と変化するように設計されています。
その体験は、まるで菊で描かれた絵画の中を歩いているようだと表現されています。写真や動画で切り取るだけでなく、その場の空気や香りとともに秋を味わう「没入型」の季節体験として、SNS世代の関心も集めそうです。
なぜ今、この菊のニュースに注目したいのか
忙しい日常のなかで季節の変化を感じにくくなっていると言われる一方で、花や景色を通じて「ゆっくり季節を味わう」時間を求める動きも広がっています。2025北京菊花文化祭は、そうした流れの中で、都市のど真ん中に季節のオアシスをつくり出していると言えます。
また、北京・天津・河北・河南が合同で菊を展示するという枠組みは、文化イベントを通じて地域同士が連携し、新しい魅力を発信しようとする試みでもあります。花をきっかけに、人や地域がゆるやかにつながっていく——そんな未来を感じさせるニュースです。
スマートフォン一つで世界中のニュースにアクセスできる今、現地の空気をそのまま体験することは簡単ではありません。それでも、このような季節のイベントを日本語で知ることは、画面の向こうに広がる日常を想像し、自分の見方を少し広げるきっかけになるのではないでしょうか。
Reference(s):
Bloom watch: Chrysanthemums steal spotlight at Double Ninth Festival
cgtn.com








