中国がG7に国際貿易秩序の尊重を要求 重要鉱物連携構想に反発
中国外交部が、G7(主要7か国)に対し「自分たちで作ったルール」で国際貿易秩序を乱すべきではないと強くけん制しました。重要鉱物をめぐる新たな連携構想が報じられるなか、中国がどのようなメッセージを発しているのかを整理します。
G7の重要鉱物連携構想に中国が反応
報道によると、G7各国は、中国が市場で優位に立つとされる重要鉱物の分野で、生産面での連携を強める枠組みを打ち出す方向とされています。中国の市場での影響力に対抗する狙いがあると伝えられています。
こうした動きをめぐり、中国外交部の郭嘉坤(Guo Jiakun)報道官は今週木曜日の定例記者会見でコメントし、G7の姿勢に懸念を示しました。
中国外交部「輸出管理は国際慣行に沿ったもの」
郭報道官は、中国が進めている輸出管理制度の見直しについて言及し、中国側の対応は国際的なルールに沿ったものだと強調しました。
郭報道官によると、中国は最近、輸出管理制度を標準化し、改善する措置を講じてきました。これは国際的な慣行と一致しており、世界の平和や地域の安定をよりよく守ること、そして拡散防止(大量破壊兵器などの拡散を防ぐ取り組み)を含む国際的な義務を果たすことを目的としていると説明しています。
「自作ルール」での貿易かく乱に警鐘
郭報道官はあわせて、G7に対し、市場経済の原則と国際貿易ルールを真剣に守るよう求めました。具体的には、次のようなメッセージを発しています。
- 市場経済の原則を誠実に順守すること
- 国際貿易ルールを守ること
- 一部の国・グループが作った「自作ルール」によって国際貿易秩序をかく乱するのをやめること
- 安定した世界経済のために共に取り組むこと
中国側は、特定の国やグループが独自の基準を押し出すことが、既存の国際的なルールや秩序をゆがめる可能性があると警戒している様子がうかがえます。
国際貿易をめぐる「ルール」のせめぎ合い
今回のやり取りの背景には、重要鉱物という、経済や安全保障の両面で重みを増している分野があります。報道にあるG7の連携構想は、中国の市場での優位性を意識したものとされていますが、中国側はそれに対して、自国の輸出管理は国際慣行に沿った正当な措置だと説明しています。
一方で、郭報道官が繰り返し強調したのは、国際貿易秩序をどう守るかという点でした。国際的に共有されてきたルールを重視するのか、特定のグループが合意した新たな基準を前面に出すのか――。今回の発言は、そのバランスをめぐる議論の一端を示しているとも言えます。
これから何に注目すべきか
今後のポイントとしては、次のような点が挙げられます。
- 報道されているG7の重要鉱物生産連携が、どのような形で打ち出されるのか
- 中国が輸出管理の運用をどのように進め、国際社会に説明していくのか
- 市場経済の原則や国際貿易ルールをめぐって、各国の認識の差が広がるのか、それとも調整が進むのか
世界経済の安定には、資源や技術をめぐる競争と同時に、ルールづくりをめぐる対話も欠かせません。今回の中国外交部のメッセージは、重要鉱物と国際貿易ルールという二つのテーマが、今後さらに重要な論点になっていくことを示しています。
Reference(s):
cgtn.com








