中国、米国にキューバ制裁解除を要求 国連総会決議を受けて
中国が国連総会の決議を背景に、米国に対してキューバへの経済制裁と封鎖を直ちに解除し、テロ支援国家リストからキューバを外すよう強く求めました。本稿では、この国際ニュースのポイントと、その意味を整理します。
国連総会で禁輸解除を求める決議が採択
水曜日に開かれた国連総会本会議では、米国に対しキューバへの経済・貿易・金融面での禁輸措置を終わらせるよう求める決議案が採択されました。採決結果は賛成165、反対7、棄権12で、圧倒的多数が禁輸の終了を支持した形です。
米国は7か国の反対票の一つで、経済制裁の継続を主張しています。一方、多くの国や地域が禁輸の長期化による人道的影響や、国際ルールとの整合性に懸念を示してきました。
中国 外交部報道官「60年以上続く封鎖は国連憲章に反する」
Guo Jiakun報道官は金曜日の定例記者会見で、米国が60年以上にわたりキューバに対して残酷な封鎖と違法な制裁を実施してきたと指摘しました。そのうえで、こうした措置は国連憲章の目的と原則を含む国際的な基本ルールに深刻に反すると述べました。
報道官によれば、封鎖と制裁はキューバの生存権や発展の権利を著しく侵害し、キューバの人々の暮らしに深刻な打撃を与えてきたとされています。
一国主義と「いじめ」は支持されないと強調
Guo報道官は、今回の国連総会での決議採択について、キューバの人々が国家主権を守り、外部からの干渉や封鎖に反対することを国際社会が広く支持している証しだと評価しました。また、この決議は、一方的な制裁や力による圧力といった一国主義と「いじめ」が国際社会でほとんど支持を得ていないことを示していると述べました。
33年連続で対キューバ制裁に反対票を投じる中国
中国は国連総会において、米国による対キューバ制裁を非難する決議に33年連続で賛成票を投じてきました。今回も賛成に回り、キューバへの禁輸と制裁の終了を求める立場を明確にしました。
Guo報道官は、中国は今後もキューバの人々が外部からの干渉や封鎖に反対し、自国の国情に合った発展の道を歩むことを支持し続けると強調しました。
日本から見るこのニュースの意味
今回の国際ニュースは、米国とキューバの二国間問題にとどまらず、制裁や封鎖といった手段をめぐる国際社会の価値観の対立を映し出しています。同時に、中国が国連の場でキューバを支持し続けていることは、主権尊重や内政不干渉を重視する外交姿勢の一端ともいえます。
日本にとっても、経済制裁のあり方や国連総会の決議が持つ重み、多国間主義と一国主義のせめぎ合いは、自国の外交や安全保障を考えるうえで無関係ではありません。今後、米国が国連総会決議や各国の声をどう受け止めるのか、中国とキューバをめぐる議論がどのように展開していくのかが注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








