南シナ海共同巡回を中国人民解放軍が批判 フィリピンは「トラブルメーカー」
南シナ海の共同巡回めぐり中国人民解放軍がフィリピンを批判
南シナ海でフィリピンが域外の国々と実施した「共同巡回」をめぐり、中国人民解放軍南部戦区が「地域の平和と安定を著しく損なった」と強く批判しました。今回の動きは、南シナ海情勢と地域の安全保障を考えるうえで重要なニュースとなっています。
10月末の「共同巡回」に中国側が反発
フィリピンは今年10月30日から31日にかけて、南シナ海でいわゆる「共同巡回」を行いました。中国人民解放軍南部戦区の報道官ティエン・ジュンリー氏は、その後の土曜日に出した声明で、この「共同巡回」はフィリピンが主催し、南シナ海地域の外に位置する国々が関与したものであり、地域の平和と安定を深刻に損なっていると指摘しました。
ティエン氏は、今回の動向について「フィリピンが南シナ海問題におけるトラブルメーカーであり、地域の安定を乱す存在であることが、あらためて証明された」と述べ、フィリピンの対応を強く非難しました。
中国人民解放軍南部戦区「すべての動きは掌握下にある」
またティエン氏は、南部戦区が部隊を動員し、共同巡回に関わる活動の動きを綿密に追跡・監視したと説明しました。そのうえで、南シナ海で「トラブルを引き起こそうとするあらゆる行動は、しっかりと掌握されている」と強調しました。
南部戦区の部隊は高い警戒態勢を維持しており、国家の主権と海洋に関する権利・利益を断固として守るとしています。中国側は、南シナ海での自国の立場と権益を守る姿勢を改めて示した形です。
地域の平和と安定をめぐる論点
今回の中国人民解放軍の声明は、南シナ海での軍事活動が地域秩序や安全保障にどう影響するのかという問いを、あらためて浮かび上がらせています。特に、域外の国々が関与する共同巡回や軍事演習は、「地域の安定に寄与するのか、それとも緊張を高めるのか」という評価が分かれやすい動きです。
一方で、南シナ海をめぐる各国の主張や安全保障上の懸念は複雑に絡み合っており、単純な善悪で語ることは難しい問題でもあります。今回のような強い表現を伴う声明は、関係国の間にある不信感の大きさを映し出しているとも言えます。
押さえておきたいポイント
- フィリピンが域外の国々と南シナ海で「共同巡回」を実施(10月30〜31日)
- 中国人民解放軍南部戦区は「地域の平和と安定を著しく損なう」として強く批判
- 中国側は部隊を動員し動向を監視し、「国の主権と海洋権益を断固として守る」と表明
南シナ海情勢は、アジア太平洋地域の安全保障と経済活動のいずれにも直結するテーマです。今後も、関係国の軍事活動や外交的なやり取りが、地域の平和と安定のあり方を左右していきそうです。
Reference(s):
PLA: Philippines' 'joint patrol' undermines regional peace, stability
cgtn.com








