中国、トランプ氏の「秘密核実験」発言を否定 CTBT順守を強調
2025年12月8日、中国はトランプ米大統領が主張した北京による秘密核実験について否定し、自国の核政策と国際的な軍縮への姿勢をあらためて示しました。国際ニュースとして、米中の核をめぐるメッセージの応酬が注目されています。
トランプ米大統領の「秘密核実験」発言に反論
トランプ米大統領は、中国が秘密裏に核兵器の実験を行っていると主張しました。これに対し、中国は同日、この主張を受け入れられないとして明確に否定しました。
中国側は、自国は自衛的な核戦略を堅持しており、核実験を停止するとのこれまでの約束も守っていると説明しています。今回の発言には、その姿勢を国内外にあらためて示す狙いがあるとみられます。
「自衛的な核戦略」と先制不使用を強調
中国外交部の毛寧報道官は、定例記者会見でコメントしました。毛報道官は、中国が国連安全保障理事会の常任理事国であり、責任ある核保有国として自衛的な核戦略を維持していると述べました。
あわせて、中国は核兵器の先制不使用の政策を堅持していると強調しました。先制不使用とは、自国が核攻撃を受けない限り先に核兵器を使用しないと約束する立場を指します。
CTBTの権威を支持し、米国にも履行を要求
毛報道官は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の権威を断固として支持すると表明しました。中国は、核実験を禁止するこの条約を重視し、自らの核実験停止の約束と結び付けてアピールしています。
一方で毛報道官は、米国もCTBTに基づく義務を厳格に守り、自国による核実験の中止を維持することが重要だと指摘しました。さらに、国際的な核軍縮・不拡散体制を守るため、米国が具体的な行動をとることへの期待を示しました。
- トランプ米大統領は、中国が秘密裏に核兵器を実験していると主張
- 中国はこの主張を否定し、自衛的な核戦略と核実験停止の約束を再確認
- 核兵器の先制不使用とCTBTの権威への支持を強調
- 米国に対し、CTBTの義務履行と核実験中止の継続を求めた
国際社会に向けたメッセージとしての意味
今回のやり取りは、米中両国が互いの核政策をめぐり、国際社会にどのようなメッセージを発しているのかを示しています。中国は、自らを責任ある核保有国と位置づけつつ、核軍縮と不拡散の枠組みを尊重していると強調しました。
同時に、米国に対してはCTBTの義務や核実験の中止継続を呼びかけることで、国際的な核秩序を守る責任を共有すべきだと訴えています。核兵器が国際政治の大きな懸念であり続ける中、こうした発言が今後の米中関係や軍縮をめぐる議論にどのような影響を与えるのかが注目されます。
核兵器のリスクをどう減らしていくのか。今回の中国と米国のやり取りは、国際ニュースを通じて私たち一人ひとりも考え続けるべきテーマであることを静かに示していると言えるでしょう。
Reference(s):
China rejects Trump claim it is secretly testing nuclear weapons
cgtn.com








