第15回世界社会主義フォーラムが北京で開幕 世界史の岐路と各国の選択
中国社会科学院(CASS)主催の第15回世界社会主義フォーラムが、きょう8日(月)に北京で開幕しました。世界各国から研究者や外交関係者が集まり、「世界史の岐路」に立つ各国の進路について議論する国際ニュースとして注目されています。
北京で第15回世界社会主義フォーラム開幕
今回の世界社会主義フォーラムには、マルクス主義研究で国際的な影響力を持つ学者や、中国に駐在する各国の外交官など、90人を超える海外参加者が集まりました。会場では、各国の社会や政治、経済の経験を踏まえながら、世界社会主義の現在とこれからについて意見交換が行われます。
フォーラムは2日間の日程で開かれ、世界史の転換点にあるとされる現代において、各国・各地域がどのような選択肢を取りうるのかを、多角的に検討する場となっています。
今回のテーマ:世界史の岐路で問われる「諸国の選択」
第15回となる今回のテーマは、英語で『At the Crossroads of World History: The Choice of All Nations(世界史の岐路に立つとき:すべての国々の選択)』と掲げられています。
テーマが示すのは、単に一つの国のあり方ではなく、世界全体がどの方向を選ぶのかという問いです。各国の社会モデルや発展の道筋、公共性や公平性をどう確保するかといった論点が、さまざまな立場から議論されることが予想されます。
2004年創設、時代の変化に合わせて続いてきたフォーラム
世界社会主義フォーラムは2004年に創設されました。それ以来、国際情勢や中国国内の状況の変化に合わせて毎回テーマを設定し、中国内外からゲストを招いて議論を続けてきました。
主催側によると、このフォーラムは次のような役割を担ってきたとされています。
- 哲学や社会科学の理論家が、研究成果や視点を持ち寄って議論する場
- 世界に向けて中国の歩みや考え方を伝える「窓」としての役割
- 中国の姿を、現実に即した多面的で立体的なイメージとして紹介する場
こうした継続的な対話の積み重ねが、世界社会主義や現代中国に関する知的なネットワークづくりにもつながっているとみられます。
中国社会科学院と共催機関の陣容
フォーラムの主催は、中国の総合シンクタンクである中国社会科学院(CASS)です。今回の第15回大会は、次の機関が共催・協力するかたちで運営されています。
- 中国社会科学院 世界社会主義研究センター
- 中国社会科学院 マルクス主義学院(アカデミー・オブ・マルクシズム)
- 「新時代の中国の特色ある社会主義」に関する習近平思想研究センター
いずれも中国におけるマルクス主義研究や社会主義理論研究の中核を担う機関であり、理論研究と実際の政策議論をつなぐ役割を果たしています。
「中国の物語」を世界に伝えるプラットフォーム
フォーラムは、思想・理論の議論の場であると同時に、中国の発展の経験を世界に伝える重要なプラットフォームでもあります。主催者側は、世界社会主義フォーラムを通じて、中国の歩みを語り、中国の声を伝え、現実に根ざした中国像を紹介することを重視してきました。
その意味で、フォーラムは単なる学術会議にとどまらず、国際社会と中国を結ぶ「対話の場」として機能していると言えます。世界各地から集まった参加者が、自国の経験と中国の経験を比較しながら議論することで、新たな視点や理解が生まれる可能性があります。
国際ニュースとしての意味:世界は何を学び合えるか
世界が複雑さを増すなかで、各国がどのような価値観や仕組みを選び取るのかは、日本を含む多くの読者にとっても無関係ではありません。世界社会主義フォーラムは、その問いをめぐる議論がどのように深められているのかを知る手がかりとなります。
社会モデルや発展の道をめぐる議論は、一つの「正解」を競うものではなく、異なる経験や考え方を持ち寄り、互いに学び合うプロセスでもあります。北京で始まったこの2日間の対話が、今後の国際的な議論にどのような影響を与えていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








