中国副首相がロシア副首相と会談 浙江・寧波で経済協力を協議
中国副首相とロシア副首相が浙江・寧波で会談
中国の副首相He Lifeng氏とロシアの副首相Dmitry Chernyshenko氏が、中国浙江省寧波市で開かれた第29回「中国・ロシア首脳定期会合委員会」を共同議長として主宰しました。両国は、経済協力の拡大や戦略的な連携の強化、多国間貿易体制の維持などについて意見を交わしました。
「今年の初めから」進む首脳レベルの合意
He副首相は、2025年の年初以来、中国とロシアの国家元首が、戦略的な協調と各分野での実務協力を一段と深めるための重要なコンセンサス(合意)に達してきたと説明しました。
そのうえで、両国首脳の指導のもとで、次のような進展があったと強調しました。
- 中国・ロシア間の協力メカニズムが継続的に改善されていること
- 政府や関係機関どうしの交流がより緊密になっていること
- 二国間の経済・貿易協力が着実な成長を維持していること
- 「重点プロジェクト」とされる案件が安定的に前進していること
- 関連分野での協力が秩序立って進められ、成果を上げていること
中国側のメッセージ:多国間貿易体制の維持を強調
He副首相は、中国としてロシアとともに首脳間で得られたコンセンサスを着実に実行し、首脳定期会合委員会の役割を引き続き発揮させたいと表明しました。
その具体的な方向性として、次の点を挙げています。
- さまざまな分野での「互恵的な協力」をさらに推進すること
- 一国主義(単独での行動を優先する姿勢)や貿易保護主義に反対すること
- 多くの国と地域が共通ルールのもとで貿易を行う「多国間貿易体制」を守ること
世界経済やサプライチェーン(供給網)が揺らぎやすい中で、こうしたメッセージは、中国・ロシア両国が国際貿易のルール作りや枠組みの安定を重視していることを示していると言えます。
ロシア側の評価:「歴史上で最良の水準」にある関係
Chernyshenko副首相は、ロシアと中国の関係は「歴史上で最良の水準」にあり、各分野での実務協力も豊かな成果を上げていると述べました。
そのうえでロシア側は、次のような姿勢を示しました。
- 中国と協力のレベルをさらに高めたいこと
- 協力分野を拡大し、新たな分野の可能性を掘り起こしたいこと
- 「新時代の包括的戦略協力パートナーシップ」に新たな原動力を注入したいこと
両国の関係をどのような形でアップグレードしていくのかは、今後の国際ニュースの注目点になりそうです。
実務レベルでも「深い対話」 次の焦点はどこに
今回の会合に向けて、中国とロシアの関係政府部門は、関連分野の協力について「踏み込んだコミュニケーションと交流」を行い、一連の協力成果と合意をまとめたとされています。
具体的な分野やプロジェクト名は明らかにされていませんが、実務レベルの対話が進んでいることから、今後、次のような点が焦点になっていくとみられます。
- 経済・貿易協力の枠組み強化と、新たな共同プロジェクトの立ち上げ
- 国際的な通商ルールや多国間協議の場で、中国とロシアがどのような立場を取るのか
- アジアや周辺地域の経済・安全保障環境に、両国の連携がどのような影響を与えるのか
中国とロシアが日常的にニュースに登場する今、今回の寧波での会合は、両国関係の「現在地」と今後の方向性を読み解くうえで重要な手がかりとなりそうです。日本を含むアジアの読者としても、経済や安全保障だけでなく、自分たちの働き方やビジネスにもどのような波及があり得るのか、視野を広く持って見ていく必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








