中国・第15回国家体育大会 飛込男子団体で広東が8連覇
中国の第15回国家体育大会(National Games of China)の飛込男子団体で、地元・広東チームが8大会連続の金メダルを獲得しました。ホームの広州で、圧倒的な層の厚さをあらためて示した形です。
地元開催で貫禄の8連覇
今回の飛込男子団体は、中国の総合スポーツ大会である第15回国家体育大会の一種目として、広東省の中心都市・広州で行われています。広東チームは月曜日の競技を終えて、見事に8大会連続となる団体タイトルを守りました。
団体戦は複数ラウンドの合計得点で争われ、各省や地域の代表チームが、3メートル飛板飛込や10メートル高飛込、シンクロ(2人同時に飛び込む種目)などでポイントを積み重ねます。
ラウンドごとの展開
第1ラウンド:シンクロ3m飛板、湖北が先行
最初のラウンドはシンクロ3メートル飛板飛込でした。広東からは黄博文選手と謝思埸選手がペアを組み、258.48点で2位に入ります。一方、湖北チームの王宗源選手と鄭九源選手が266.88点をマークしてトップスタート。さらに、同じ広東代表の郭昊宇選手と胡玉康選手も257.46点で3位につけ、広東の層の厚さがいきなり際立ちました。
第2ラウンド:10m高飛込で陝西が大健闘
第2ラウンドの10メートル高飛込では、陝西チームの趙仁傑選手が493.80点というハイスコアで「番狂わせ」ともいえる勝利を収めます。それでも、広東の朱子鋒選手と黄建杰選手が安定した演技を見せ、チーム合計1442.44点で首位をキープしました。
第3ラウンド:3m飛板で湖北が総合2位に浮上
続く第3ラウンドの3メートル飛板飛込では、王宗源選手と謝思埸選手がそれぞれ高得点のパフォーマンスを披露し、湖北チームが総合順位で2位に浮上します。広東は依然としてリードを保ちつつも、後ろから湖北がじわじわと迫る展開となりました。
最終ラウンド:シンクロ10mで勝負あり
勝負の行方を決めたのは、第4ラウンドとなるシンクロ10メートル高飛込でした。広東の陳艾森選手と朱子鋒選手のペアが267.12点をたたき出し、プレッシャーのかかる局面で大きくリードを広げます。続いて、同じ広東の莫泳華選手と鄭俊志選手も223.08点をマークし、広東の男子団体タイトル防衛を確実なものとしました。
最終的な団体順位は、広東が金メダル、湖北が銀メダル、山東が銅メダルという結果になりました。
広東飛込王国の底力
今回で8連覇となった広東チームの強さは、単にトップ選手がそろっているというだけではなく、複数ペア・複数選手が安定して高得点を出せる「層の厚さ」にあります。シンクロ種目で複数のペアが決勝レベルの得点をそろえたことは、その象徴と言えるでしょう。
さらに、地元・広州での開催ということもあり、観客の声援を受けながら、選手たちがリラックスしつつも集中した演技を続けられた点も大きかったと考えられます。
日本から見た中国飛込と国際シーン
日本の飛込ファンにとって、中国の国家体育大会はなかなか直接目にする機会が少ない大会かもしれません。しかし、今回名前が挙がった選手の多くは、国際大会でも活躍してきた顔ぶれです。オリンピックや世界選手権などで中国代表として活躍する選手が、国内ではこうした激しい省対抗の戦いを日常的に経験していることがうかがえます。
こうした国内競争の激しさが、中国飛込のレベルの高さを支えているとも言えます。日本にとっても、アジアの近隣の強豪がどのような環境で選手を育てているのかを知ることは、強化のヒントにもなり得ます。
このニュースから考えたいこと
広東の8連覇という結果は、「強いチームはどうやって強さを維持しているのか」という問いを投げかけます。育成システム、コーチング、施設整備、そして選手層の厚さ。どれか一つではなく、それらが長期的に積み重なって初めて8連覇のような結果につながるのかもしれません。
スポーツは結果だけでなく、その裏側にある仕組みや努力を知ることで、見え方が変わってきます。今回の飛込男子団体のニュースも、中国スポーツの現在地を知る一つのきっかけとして、頭の片隅に置いておきたい出来事です。
Reference(s):
Guangdong extend diving dominance at National Games with 8th gold
cgtn.com








