香港に新たな発展機会 中国・何立峰副総理が語る次期五カ年計画
中国の何立峰副総理が、香港は今後数年で新たな大きな発展機会を迎えると強調しました。中国の次期五カ年計画の優先事項を示す重要文書に、香港特別行政区の発展を支援する方針が盛り込まれたためです。本記事では、この国際ニュースが意味するところを、日本語で分かりやすく整理します。
何が起きたのか
香港で月曜から水曜にかけて開催されているグローバル・フィナンシャル・リーダーズ・インベストメント・サミットに向けたビデオメッセージで、何立峰副総理(中国共産党中央政治局委員)は、香港は新たな重大な発展機会を迎えると述べました。国の次期五カ年計画の優先事項を示す重要文書が、香港特別行政区の発展を支援するための重要な方針を打ち出しているとしたうえで、中国の新たな発展の青写真は香港にさらに明るい未来を描いていると強調しました。
第15次五カ年計画 次の5年の青写真
約2週間前には、第20期中国共産党中央委員会第4回全体会議が開かれ、2026〜2030年を対象とする第15次五カ年計画の策定に向けた提言が採択されています。今回の発言は、この新しい五カ年計画の中で香港がどのような役割を期待されているのかを、対外的に示したメッセージと見ることができます。
第14次五カ年計画の総括としての評価
何副総理は、現在終盤を迎えている第14次五カ年計画期間(2021〜2025年)を振り返り、香港は中央政府の支援を受けながら、その独自の地位を最大限に生かしてきたと述べました。具体的には、国家の改革と発展への貢献だけでなく、香港自身の安定と成長を確保し、それを一段と固めてきたと評価しています。
こうした評価は、香港がこれまで果たしてきた役割を次のように位置づけるものです。
- 国家レベルの改革・発展への貢献
- 香港自身の安定と経済成長の確保
- 中央政府の支援を背景にした独自の強みの発揮
香港に期待されるグローバル金融ガバナンスの役割
同時に、何副総理は香港に対し、その独自の役割をさらに発揮し、グローバル金融ガバナンスに積極的に関わるよう呼びかけました。ここで言うグローバル金融ガバナンスとは、世界の金融システムのルールづくりや監督の仕組みを指します。香港がその研究と実務に深く参加し、その改革を推進することが求められているとしています。
例えば、次のような役割が想定されます。
- 国際的な金融規制や基準づくりの議論への参画
- アジアと世界の資本市場をつなぐハブとしての機能強化
- 環境やデジタル分野など新たな金融分野での実験とモデル提示
高水準の制度型開放と世界経済へのメッセージ
さらに何副総理は、中国は高水準の制度型開放を一層拡大していくと表明しました。各国と協力して世界経済と貿易が直面する問題や課題に対応し、健全で安定した国際的な経済・貿易秩序を共に維持していく考えです。
不確実性の高い世界の経済・貿易・金融システムに、より多くの安定と原動力を注ぎ込むことで、世界経済の繁栄と安定を促したいというメッセージも示されました。香港の国際金融センターとしての機能を生かしながら、中国本土と世界の資本をつなぐ役割を強めていく姿勢がうかがえます。
日本の読者にとっての注目ポイント
日本の読者にとって、今回の発言から押さえておきたいポイントは次の通りです。
- 第15次五カ年計画において、香港特別行政区への支援と役割が明確に位置づけられつつあること
- 香港には、グローバル金融ガバナンスの研究と実務で、より積極的な役割が期待されていること
- 中国が高水準の制度型開放と国際的な経済・貿易秩序の安定を重視していること
今後、第15次五カ年計画の正式な内容が公表されれば、香港の位置づけや金融分野での具体的な施策がより明らかになります。香港や中国本土と関わりを持つ日本企業や投資家にとっても、今回のメッセージは今後の戦略を考える上で注視すべき材料と言えます。
Reference(s):
He Lifeng stresses new significant development opportunities for HK
cgtn.com







