中国本土が台湾の人々向け渡航手続きを緩和 到着許可を100港に拡大 video poster
中国本土が台湾の人々向け渡航手続きを大幅緩和
中国本土が、台湾の人々が本土を訪れやすくするための新たな渡航緩和策を打ち出しました。国際ニュースとして注目される今回の措置は、2025年11月20日から実施されており、到着時に取得できる単次入境許可(シングルエントリー)の対象港が大幅に拡大されています。
11月20日から100カ所の港で到着時に単次入境許可
中国国務院台湾事務弁公室によりますと、国家移民管理局の発表に基づき、2025年11月20日から、台湾の人々を対象に到着時に単次入境許可を発給できる中国本土側の港(空港・港湾)の数が100カ所に拡大されました。
報道官のZhang Han(ジャン・ハン)氏は記者会見で、台湾からの渡航者は世界のどこからでも中国本土へ航空機や船舶で直接移動し、入境時の港で単次入境許可を取得できると説明しました。
- 対象となる本土側の港は100カ所に拡大
- 台湾の人々は到着後、おおむね30分以内で単次入境許可を取得可能
- この許可により、最長3カ月間の滞在が認められる
中国本土側は、こうした措置によって、台湾からの観光・ビジネス・親族訪問などをより柔軟にし、往来を後押ししたい考えです。
5年間有効のカード型許可証も選択可能
到着時に取得できる単次入境許可に加え、台湾の人々は、より長期的に利用できるカード型の渡航許可証も選ぶことができます。このカード型許可証の有効期間は5年間とされています。
Zhang氏によると、申請方法は次のように示されています。
- 中国本土側:県級以上の入出境管理部門の窓口で申請
- 台湾側:台湾の旅行会社を通じて申請
カード型許可証を持つことで、複数回の往来を予定している人にとっては手続きの簡素化が期待されます。
初回は手数料無料、観光地の無料開放も 個人情報保護を強調
Zhang氏は、初めて中国本土を訪れる台湾からの渡航者については、渡航許可証を無料で発給すると述べました。また、台湾の人々に対しては、中国本土各地の観光地のうち1000カ所以上が入場無料で開放されていると説明しています。
あわせて、これらの渡航許可に関する個人情報については、関連する法律や規則に基づき厳格に保護されると強調しました。渡航手続きの簡素化と、情報保護への配慮を両立させる姿勢を打ち出した形です。
台湾側の「渡航リスク」警告に対する中国本土側の見方
一方で、台湾側では、Mainland Affairs Council(大陸委員会)やStraits Exchange Foundation(海峡交流基金会)が、中国本土への渡航に関するリスクを相次いで警告しています。
これについてZhang氏は、台湾与党・民主進歩党(民進党)当局が、中国本土への旅行に関する「リスク」を過度に強調し、両岸間の交流や往来を妨げようとしていると批判しました。
そのうえで、法律を順守する限り、中国本土は台湾の人々を「自宅に帰るような感覚で、安全かつ快適に受け入れる」と述べ、台湾住民の往来を歓迎する姿勢を改めて示しました。
両岸交流と日本の読者にとっての意味
今回の渡航緩和策は、両岸関係の文脈で見ると、台湾の人々を対象にした中国本土側の交流促進策として位置づけることができます。手続きの簡素化や費用面での優遇は、観光や親族訪問だけでなく、ビジネスや学術交流にも影響を与える可能性があります。
日本にいる読者にとっても、次のような点で関心を持つニュースと言えます。
- 台湾に家族や友人がいる人にとって、今後の渡航計画や動向を読み解く材料になる
- アジア地域での人の移動や連結性がどのように変化していくかを考える手がかりとなる
- 両岸関係の変化が、東アジア全体の安定や経済活動にどう影響しうるかを考察するきっかけとなる
渡航に関する情報は、各当局の発表や報道など複数の情報源を確認しつつ、その背景にある政策や思惑にも目を向けることが重要です。今回の措置は、中国本土と台湾の往来、そしてアジアの人の流れをめぐる国際ニュースとして、今後も注目が続きそうです。
Reference(s):
Mainland to further ease travel for Taiwan residents: spokesperson
cgtn.com








