上海「2025輸入商品ショッピングフェス」世界の品が集まる1カ月 video poster
第8回中国国際輸入博覧会(CIIE)の連動イベントとして、上海市で「2025輸入商品ショッピングフェスティバル」と「国別商品文化月」が始まりました。約1カ月にわたって開かれるこの催しでは、上海にいながら世界中の買い物体験と文化に触れられると注目されています。
世界の「お買い物」が上海に集結
今回の輸入商品ショッピングフェスティバルと国別商品文化月は、合わせて約50の多彩なイベントで構成されています。市民や観光客は、海外に出かけなくても、世界各地のブランドや食品、生活雑貨などを実際に見て、選んで、購入できるのが特徴です。
こうした「世界のショッピング街」を都市の中につくる動きは、国際ニュースの観点から見ると、貿易の数字だけでなく、生活者レベルの交流を重視する流れとも重なります。買い物を通じて他国の文化や価値観に触れることで、国と国との関係をより身近に感じるきっかけにもなります。
2020年から約300件のイベント、売上は約60億元
輸入商品ショッピングフェスティバルは、2020年に始まって以来、これまでに輸入をテーマにしたイベントを約300件開催してきました。累計の売上は約60億元(約8億4,200万ドル)に達しており、国際的な商品と消費者をつなぐ場として定着しつつあります。
単発のキャンペーンではなく、数年にわたって続いている点は重要です。継続的な取り組みであるからこそ、企業側も中長期的な視点で市場を見通しやすくなり、消費者側も「毎年、新しい商品や国と出会える場」として期待を寄せることができます。
「国別商品文化月」というソフトな外交の場
もう一つの柱である国別商品文化月は、単なる物販のイベントではなく、国際貿易と文化協力のための重要なプラットフォームへと発展してきました。各国・地域の企業や関係者が、自国の商品とともに文化や生活スタイルを紹介し、相互理解を深める場になっているとされています。
こうした場は、
- 企業同士のビジネス協力を探る場
- 行政や機関同士が交流し、政策や制度を知る場
- 市民が「文化の違い」を楽しみながら学ぶ場
という三つの顔をあわせ持ちます。ニュースとしては「貿易促進」と表現されることが多いですが、その背景には、人と人との信頼や好奇心を少しずつ積み上げていくプロセスがあります。
生活者目線で見えるメリット
輸入商品ショッピングフェスティバルのようなイベントは、国際経済の話題としてだけでなく、生活者にとっても具体的なメリットがあります。例えば、
- 現地に行かなくても、最新の海外ブランドや商品を試せる
- オンラインでは分かりにくい品質や使い心地を体験できる
- 文化背景を知りながら商品を選べるため、納得感のある買い物がしやすい
といった点です。デジタルネイティブ世代ほどオンラインショッピングに慣れていますが、同時に「実物に触れて確かめたい」というニーズも根強くあります。リアルな場での国際ショッピング体験は、そのギャップを埋める役割も担っています。
国際ニュースとしての読みどころ
今回の取り組みからは、いくつかのポイントが見えてきます。
- 貿易と文化がセットで語られていること:モノの売買だけでなく、文化やストーリーを含めて紹介することで、長期的な関係づくりを目指していることがうかがえます。
- 都市レベルでの「開放」のかたち:上海という都市が、国際的な商品と文化のハブ(中継点)としての役割を強めていることが読み取れます。
- 消費者の体験を重視する流れ:単に輸入額を増やすのではなく、「どう体験してもらうか」に焦点が移っていることも、現在の消費トレンドと響き合っています。
これからを考えるための問い
2025年の今、国際ニュースとして輸入博覧会やショッピングフェスティバルを見るとき、私たちは何を問い直すことができるでしょうか。例えば、
- 自分の身の回りの生活用品や食品は、どの国・地域とつながっているのか
- モノを買うことが、どのように国際的な協力や交流につながっているのか
- デジタル時代における「リアルな場」の役割は、今後どう変わっていくのか
上海で続いているこの取り組みは、こうした問いを身近なレベルで考えるきっかけにもなります。ニュースを追いながら、自分の日々の消費行動や、世界とのつながり方を少しだけ見直してみるのもよさそうです。
Reference(s):
Shanghai import shopping festival brings global goods closer to home
cgtn.com








