中国EVメーカーXPENGが次世代人型ロボットNext-Gen IRONを公開
中国の電気自動車(EV)メーカーXPENGが、広東省広州市で開いたイベント XPENG AI Day 2025 で、次世代人型ロボット Next-Gen IRON を発表しました。EVメーカーが本格的に人型ロボットと空の移動システムまで視野に入れた Physical AI 戦略を打ち出した点が注目されています。
XPENGが打ち出す Physical AI 戦略
XPENGは、中国南部の広東省広州市にあるXPENG Science Parkで、水曜日に開催した XPENG AI Day 2025 を通じて、自社の Physical AI 戦略を前面に打ち出しました。この戦略の中核となるのが、今回披露された次世代人型ロボット Next-Gen IRON です。
イベントでは、Physical AI に位置付けられる4つの製品・システムが一挙に公開されました。いずれも将来的に量産する方針であると同社は説明しています。
4つの Physical AI 製品ラインアップ
XPENGが今回示した Physical AI 関連のラインアップは次の4つです。
- VLA 2.0
- Robotaxi
- Next-Gen IRON(人型ロボット)
- ARIDGE flying systems
製品名からも分かるように、地上の移動手段から人型ロボット、空を移動するシステムまで、ソフトウエアとハードウエアを組み合わせた多様な試みが含まれています。EVで培った電動化や自動運転の技術を、車以外の領域へと広げる狙いがあるとみられます。
Next-Gen IRON が意味するもの
Next-Gen IRON は、XPENGが掲げる Physical AI の中核となる人型ロボットです。同社はこのロボットを含む製品群を量産する計画を示しており、実際のサービスや産業現場に投入することを視野に入れていると考えられます。
一般に、人型ロボットは人と同じような形状を持つことで、既存の建物や設備をそのまま活用できるとされます。AIによる認識や判断と、モーターなどによる身体の動きを組み合わせることで、警備、検査、受付、軽作業など、さまざまな場面での活用が想定されています。XPENGの Next-Gen IRON がこうした文脈でどのような役割を担うのかが、今後の焦点になりそうです。
EVメーカーの枠を超える動き
EVメーカーがモビリティ以外の領域に事業を広げる動きは世界的に進んでいます。ソフトウエアとAIを自社の強みと位置付ける企業にとって、車はその一つの形に過ぎず、ロボットや飛行システムも含めた動くコンピューターを多様な形で展開する発想が重要になりつつあります。
XPENGが Physical AI と呼ぶ戦略は、まさにこの方向性を象徴しています。EVで培ったセンサー技術や制御技術、AIアルゴリズムを、地上の移動、空の移動、人型ロボットといった複数のプラットフォームで共有することで、開発効率を高めつつ、ユーザーとの接点を増やしていく狙いが見て取れます。
今後の注目ポイント
XPENGの Physical AI 戦略と Next-Gen IRON の登場は、中国だけでなくアジア全体のテック・モビリティ分野にも影響を与えそうです。今後の注目ポイントを三つに整理します。
- 量産のタイムラインと、実際に市場へ投入される時期
- 人型ロボットや Robotaxi、ARIDGE flying systems の具体的な活用シーンとビジネスモデル
- 安全性やプライバシー、労働との関係など、社会的なルールづくりとの調整
人型ロボット Next-Gen IRON をはじめとするXPENGの Physical AI 製品群は、EVメーカーが次の10年に何を目指すのかを考える上で、象徴的なケースになりそうです。日本やアジアの読者にとっても、モビリティとAI、ロボットがどのように重なり合っていくのかを見通すヒントになるテーマと言えるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








