中国と英国の外相が電話会談 国連重視と協力拡大を確認
中国と英国の外相が電話会談を行い、二国間関係の安定と戦略的対話の強化、国連中心の国際秩序や自由貿易を守る姿勢を改めて確認しました。気候変動などの地球規模課題への協力拡大も話し合われ、国際ニュースとして注目されています。
電話会談の概要
木曜日、中国の王毅外相は英国のイヴェット・クーパー外務大臣と電話会談を行いました。王氏は中国共産党中央政治局の委員も務めています。
王氏は、現在の国際情勢が不安定である中で、中国と英国の関係は前に進むのか、それとも流れに任せて後退してしまうのかの岐路に立っていると指摘し、次の点を強調しました。
- 戦略的コミュニケーション(長期的な視点に立った対話)の強化
- 互恵的で安定した「健全な軌道」での関係発展
- 関係を持続的に発展させるための協力の枠組みづくり
国連中心の国際秩序と自由貿易を支持
王氏は、中国と英国はいずれも国連安全保障理事会の常任理事国であり、世界の平和・安定・発展に重要な責任を負っていると述べました。そのうえで中国の立場として、次のような点を挙げました。
- 国連憲章の目的と原則を堅持すること
- 国際体制における国連の中核的な役割を維持すること
- すべての国の主権と領土的一体性を尊重すること
- 紛争は平和的手段で解決すべきだという立場
- 世界の自由貿易と世界貿易機関(WTO)のルールを支持すること
- グローバルな産業・サプライチェーンの安定を守ること
王氏は、これらの主要な問題について、中国と英国の立場は概ね一致しており、それが両国の戦略的協力関係を深めるうえで重要な要素になっていると述べました。また、中国は英国と共にグローバルな課題に対応し、世界の平和と発展を促進する用意があると強調しました。
「違い」はあっても「対立」にしないために
王氏は、中国と英国は歴史的・文化的背景が異なるため、意見の違いがあること自体は「正常なこと」だと指摘しました。そのうえで、次のような姿勢を示しました。
- 相互尊重の原則に基づき、相手を尊重しながら対話する
- 相互理解を高める努力を続け、関係の安定に土台を与える
- 時折生じる「雑音」や「妨害」に対しては、冷静さを保ち慎重に対応する
- 二国間関係の「主旋律」は協力と発展に置き続ける
英国側: 共通の利益と協力分野の拡大を強調
クーパー外務大臣は、英国と中国は多くの共通の利益を有していると述べました。英国は中国との関係を重視しており、次のような期待を示しました。
- 中国とのハイレベルな交流の強化
- 安全保障、開発、環境などの分野での協力拡大
- 国際的な課題への共同対応
またクーパー氏は、両国はいずれも多国間主義(複数の国が協調して国際問題に取り組む考え方)を支持する主要国であり、国連安全保障理事会の常任理事国として、次の点で協力する必要があると述べました。
- 気候変動など地球規模の課題への共同対応
- 国連憲章の目的と原則の擁護
- 世界の自由貿易の維持
- 多国間体制(国際機関を中心とした協調の枠組み)の維持
懸案の処理へ 「対等な立場」での対話継続
王氏は、中国と英国の関係に影響を与えている差し迫った懸案の解決を加速させる必要があるとの立場も改めて示しました。両国は、互いの合理的な関心に対して対等な立場で向き合い、協力して問題に取り組むことで一致しました。
静かだが重要なシグナル
今回の中国と英国の外相による電話会談は、静かな形式で行われましたが、いくつかの点で重要なシグナルを発しています。
- 不安定な国際環境の中でも、大国同士が対話のチャンネルを保ち続けていること
- 国連憲章、多国間主義、自由貿易といった共通のキーワードが改めて共有されたこと
- 「違い」を前提にしつつも、それを管理し、協力の土台を崩さない姿勢が示されたこと
国際政治が流動化し、二国間関係も「前に進むか、流されるか」が問われるなかで、中国と英国が今後どのように実務的な協力や課題の整理を進めていくのか。気候変動や貿易ルール、多国間協調の行方など、日常生活とも無関係ではないテーマに及ぶだけに、今後の動きを注視する必要があります。
Reference(s):
cgtn.com








