ブラジル気候サミットで読む 習近平氏の気候ガバナンスとグリーン発展
ブラジルで木曜日、二日間にわたる世界首脳気候行動サミットが開幕しました。世界各地から首脳や政府高官が集まり、気候変動という差し迫った課題と、今後の削減目標や行動について議論しています。
中国からは丁薛祥副首相が習近平国家主席の特別代表として出席し、初日の会合でグリーン技術とグリーン産業分野における国際協力の強化を呼びかけました。
習主席は近年、グリーン転換を進めることと、公平で協力的な全球的な気候ガバナンスの必要性を繰り返し訴えてきました。本記事では、その発言の方向性と今回のサミットとの関係を整理します。
3行で押さえる今回のポイント
- ブラジルで世界首脳気候行動サミットが開催され、気候変動対策が主要議題に
- 中国の丁薛祥副首相が習近平国家主席の特別代表として出席し、グリーン技術協力を提案
- 習主席は近年、グリーン転換と気候ガバナンスの重要性を強調しており、今回のメッセージもその流れに位置づけられる
習近平国家主席が語る気候ガバナンスとは
気候ガバナンスとは、温室効果ガスの削減や気候変動への適応を、国際的なルールや制度を通じて進めていく仕組みを指します。習近平国家主席は、この気候ガバナンスをめぐって次のような点を重視してきました。
1 人類共通の課題としての気候変動
習主席は、気候変動を人類共通の課題と位置づけ、どの国も免れることはできないと強調してきました。そのうえで、グリーン転換は負担であるだけでなく、新しい成長とイノベーションの機会でもあると捉え、経済発展と環境保護を両立させる道を示してきました。
2 公平で協力的な国際ルールの必要性
また、気候変動は一国だけでは解決できないため、多国間の協力と公平なルール作りが不可欠だと訴えてきました。各国の国情や発展段階に配慮しつつ、共通の目標に向かって責任を分担することが、安定した気候ガバナンスの前提だという考え方です。
3 グリーン技術と産業での協力
丁薛祥副首相が今回のサミットで呼びかけた、グリーン技術やグリーン産業における国際協力の強化も、こうした習主席のメッセージと一体のものといえます。再生可能エネルギー、省エネ技術、クリーン交通などの分野で協力を進めることで、各国がより低いコストで排出削減を実現し、新たな産業と雇用を生み出すことが期待されています。
なぜ今グリーン発展が重視されるのか
グリーン発展とは、環境への負荷を抑えながら、長期的に持続可能な形で経済や社会を成長させていく考え方です。習主席はこのグリーン発展を、国内の発展戦略と国際協力の双方を貫くキーワードとして位置づけています。
背景には、極端な気象現象の頻発やエネルギー価格の変動など、気候と経済が切り離せなくなっている現実があります。グリーン発展に早く舵を切った国ほど、新しいサプライチェーンや市場で優位に立てる可能性があります。
日本とアジアにとっての含意
日本やアジアの企業、自治体にとっても、今回のブラジルでのサミットと習主席のメッセージは無関係ではありません。グリーン技術やグリーン産業での国際協力が進めば、クリーンエネルギー、脱炭素インフラ、スマートシティなどの分野で、新たな連携や投資の機会が広がる可能性があります。
同時に、各国が自らの強みを生かしつつ、どのように公平な気候ガバナンスのルール作りに関わっていくのかも問われます。今回のサミットと習主席の発言は、今後の国際交渉の流れを読むうえで、注目しておきたいポイントだといえるでしょう。
Reference(s):
Xi Jinping's key quotes on climate governance, green development
cgtn.com








