中国海軍の新空母「福建」、外洋での定期運用へ 国際ニュース解説
中国初の電磁カタパルト搭載空母「福建」が就役し、外洋での定期運用に向けた方針が示されたことで、中国海軍の能力強化とアジアの安全保障環境への影響に注目が集まっています。
電磁カタパルト搭載の新空母「福建」とは
中国海軍の報道官レン・グオウェイ氏は、中国初の電磁カタパルト(電磁力で航空機を短距離で加速させて発艦させる装置)を搭載した空母「福建」が、今後、外洋で定期的に活動することになると明らかにしました。
レン氏によると、「福建」の母港は中国南部・海南省の三亜軍港ですが、広大な海こそが同艦の真の「ホーム(住みか)」だと表現しています。
中国最大の軍艦として就役
「福建」は中国東部の福建省にちなんで命名され、2022年6月に進水しました。中国が独自に設計・建造した空母であり、海南省三亜市の海軍基地で水曜日に就役したとされています。
同艦は中国海軍で最大の軍艦で、艦番号は18です。現在就役している中国の3隻の空母のうちの一隻でもあります。
艦載機と支援装備の開発・試験が進行
レン氏は、「福建」の建造が進む一方で、艦載戦闘機J-35、J-15T、J-15Dのほか、KongJing-600早期警戒機やZ-20シリーズのヘリコプターなど、関連する装備の開発と試験も計画どおり着実に進んできたと説明しています。
同氏は、「福建」が艦載機で完全に装備される日はそう遠くないと述べ、空母としての運用能力が段階的に高まっていくとの見通しを示しました。
一方で、「福建」に搭載される多くの設備や技術は、実用の場で使われるのが初めてであり、就役後も引き続き、詳細な試験と検証が行われるとしています。
「特定の国や地域を対象としない」と強調
レン氏は、中国による兵器や装備の開発・改良は、他のいかなる国や特定の目標を対象とするものでもなく、他国や他の地域への脅威にもならないと強調しました。
こうした取り組みの目的は、国家の主権、安全、そして発展に関わる利益を守ることであるとしています。
また、中国は今後の空母建造計画について、国防上の必要性を十分に考慮したうえで決定していく方針だと説明しました。
アジアの海のパワーバランスに与える意味
電磁カタパルト搭載空母の就役と、外洋での定期運用方針の表明は、中国海軍の遠洋での運用能力が新たな段階に入ったことを印象づける動きです。
同時に、中国側が説明するように、こうした装備近代化がどのように運用され、地域の安全保障や各国との関係にどのような影響を与えるのかは、今後の具体的な活動を通じて見極めていく必要があります。
この記事のポイント
- 中国初の電磁カタパルト搭載空母「福建」が就役し、外洋での定期運用を目指す方針が示された。
- J-35やJ-15T、J-15Dなどの艦載機やKongJing-600早期警戒機、Z-20シリーズのヘリコプターなど、関連装備の開発・試験が計画どおり進んでいる。
- 中国側は、新たな兵器・装備の開発は特定の国や地域を対象とするものではなく、国家主権や安全、発展上の利益を守るためだと説明している。
「福建」が今後どのような任務に投入され、外洋での活動がアジアの安全保障や国際ニュースの重要なテーマとしてどのように報じられていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
Fujian aircraft carrier to make regular appearances on high seas
cgtn.com








