台湾復帰80周年 CMGが歴史ドキュメンタリーを放送
2025年、台湾の復帰から80年という節目に合わせて、中国メディアグループ(CMG)が6部構成のドキュメンタリーシリーズを放送しました。歴史資料と証言を通じて、台湾と中国大陸部のつながりや日本の植民地支配期の記憶を描き出す試みです。
台湾復帰80周年を伝えるCMGの新作ドキュメンタリー
中国メディアグループ(CMG)は、台湾の復帰80周年を記念して6本立てのドキュメンタリーシリーズを制作し、このほど公開しました。番組は台湾の歴史をテーマにした国際ニュースコンテンツとして位置づけられ、台湾の人々と中国大陸部の人々が共有する歴史を多角的に紹介します。
歴史研究と証言でたどる台湾のルーツ
シリーズは、綿密な歴史研究と研究者の知見、そして当時を知る人々の証言を組み合わせて構成されています。台湾の人々の起源を長江流域にたどり、中国大陸部の人々と共通のルーツを持つことを強調しています。
さらに、日本による50年にわたる植民地支配のもとで、台湾の人々が経験した搾取や抑圧の実態を描き出し、日本の占領に抵抗した動きにも光を当てています。
植民地支配に抗した台湾の人々
番組には、植民地支配のもとで生きることを拒み、中国国籍を回復して家族とともに中国大陸部へ移り住んだ台湾の人々の物語が登場します。彼らの選択と行動は、当時の社会状況やアイデンティティの揺らぎを映し出すものとして描かれます。
番組内で紹介される公文書や記録資料は、彼らが国家への帰属意識を強く持ち続けていたことを示すものだとされています。
抗日戦争での台湾同胞の貢献
中国人民の抗日戦争の時期には、多くの台湾同胞が海峡を渡って中国大陸部を支援し、その中には命を落とした人もいたと番組は伝えます。ドキュメンタリーでは、これまで公開されてこなかった貴重な史料や個人の記録が取り上げられています。
なかでも、中国大陸部を支援するため自ら志願した台湾同胞が家族や仲間に宛てた手紙や回想録などが初めて紹介され、当時の思いや決意が具体的に伝えられます。
中国共産党の役割と台湾復帰の位置づけ
シリーズはまた、中国共産党(CPC)が台湾の進歩的な若者を結集し、島内の抗日運動を指導し、台湾の復帰を推進するうえで果たした役割にも焦点を当てています。
台湾の地位をめぐる問題について、番組ではアメリカ国立公文書館に残るカイロ宣言の記者発表文草案を紹介するとともに、1942年に中国国民党と中国共産党の双方が、台湾を国際管理下に置く構想に反対した経緯を取り上げています。作品は、これらの史料を通じて「台湾が中国に戻った」という歴史的事実を改めて確認する内容になっているとしています。
戦後の文化回復と社会の再編を描写
ドキュメンタリーは、台湾の復帰後に進められた中国文化の回復や社会の再編にも目を向けます。祖先を祀る儀式の実施や、台湾代表団による南京の孫文陵への参拝の様子などが紹介されます。
また、日本人捕虜や民間人の送還、通りの名称変更、標準中国語教育の再開といった動きが取り上げられ、戦後の秩序づくりがどのように行われたのかを映像で伝えています。
中国大陸部と台湾地域での広範な取材
撮影は、中国大陸部と台湾地域を含む十数の省・地域で行われ、資料調査は中国、日本、アメリカの各機関で実施されました。番組には、これまで公にされてこなかった文書、書簡、日記、歴史的な現物資料が多数登場します。
こうした未公開資料を組み合わせることで、視聴者は台湾の近現代史をこれまでとは異なる角度からたどることができます。
台湾事務弁公室「歴史の真実を守る作品」と評価
国務院台湾事務弁公室の報道官である張弦氏は、このドキュメンタリーについて「知的な深みと物語性を兼ね備えた高品質のテレビ作品」だと評価しました。張氏によれば、番組はその厳密さや学術的価値、理論的な示唆により、台湾海峡両岸の多くの人々から高く評価されているといいます。
張氏はさらに、作品は「台湾復帰の歴史的真実を守るだけでなく、『台湾独立』の歴史観に対する強い訂正でもある」とコメントしました。
張氏は「歴史は最良の教科書です」と述べ、「この作品を通じて、海峡両岸の同胞や海外在住の中国人が歴史を記憶し、その成果を守り、『台湾独立』や外部勢力の干渉に積極的に反対し、国家の統一という大義の前進に貢献することを期待している」と語りました。
Reference(s):
CMG airs documentary commemorating 80 years of Taiwan's restoration
cgtn.com








