中国第15回全国運動会が広げる健康ブーム 6歳の達人が披露する八段錦 video poster
中国で開催された第15回全国運動会をきっかけに、伝統の健康体操「八段錦」に改めて注目が集まっています。6歳の「小さな達人」が見せるしなやかな動きは、世代を超えた健康づくりのヒントになりそうです。
第15回全国運動会が広げる「健康ブーム」
中国第15回全国運動会は、一度きりのスポーツイベントではなく、国全体の健康づくりを後押しする取り組みとして位置づけられています。大会を通じて、多くの人が日常に少しずつ運動を取り入れ、食事や生活習慣を見直すきっかけになっています。
競技の舞台だけでなく、会場周辺や各地のコミュニティでは、誰でも参加しやすい体操やストレッチ、ウォーキングイベントが広がっています。その象徴の一つが、今回紹介する八段錦です。
800年以上続く「道具いらず」のフィットネス、八段錦とは
八段錦は、宋代(960〜1279年)にまでさかのぼるとされる中国の伝統的な健康体操です。約800年以上の歴史を持ちながら、現代のフィットネスとしても人気が高いのが特徴です。
最大の魅力は、道具がいらず、衝撃が少ないことです。激しいジャンプや走り込みはなく、立ったまま、ゆっくりとした全身運動を行うため、子どもから高齢の方まで幅広く取り組めます。
八つの動きで構成されていることから、その名がつきました。一つひとつの動きはシンプルですが、全身の筋肉を気持ちよく伸ばし、肩や腰のこわばりの緩和やリラックスにもつながるとされています。忙しい現代人にとって、短時間でできるセルフケアとしても相性が良さそうです。
6歳の「小さな達人」が教えてくれること
今回紹介されているのは、6歳の劉聡芷(リウ・ツォンジ)さんです。まだ小学生になるかならないかの年齢ですが、八段錦の八つの動きをすでに習得し、滑らかな所作で堂々と披露しています。
劉さんの姿が印象的なのは、難しい技を競っているからではありません。一つひとつの動きを丁寧に行い、呼吸に合わせて体を伸ばす様子が、「特別な才能がなくても、誰でも始められる」ことを体現しているからです。
画面の前で見ている大人にとっても、「これなら自分にもできそうだ」と感じさせてくれます。健康づくりは、激しいトレーニングで自分を追い込むことだけではなく、日々の小さな動きを積み重ねることから始められる——そんなメッセージが伝わってきます。
デジタル時代の私たちにとってのヒント
長時間のデスクワークやスマホ時間が当たり前になった2025年の今、体を大きく動かす機会はどうしても減りがちです。八段錦のように、狭い場所でも、特別なウェアや器具がなくてもできる運動は、デジタルネイティブ世代とも相性が良いと言えます。
日々の生活に取り入れるヒントとしては、例えば次のような工夫が考えられます。
- 朝起きてからの3〜5分を、軽いストレッチ代わりに八段錦の動きにあてる
- 仕事や勉強の合間に、肩や腰を意識的に伸ばす時間をつくる
- 家族と一緒に動画を見ながら、週末に数セット行ってみる
スポーツの大舞台である全国運動会から生まれた「動き出すきっかけ」を、日常の小さな習慣に変えていけるかどうかが、これからの健康づくりの鍵になりそうです。
まとめ
中国第15回全国運動会は、単なるメダル争いではなく、全国の人々に運動と健康的なライフスタイルを促す役割を担っています。その象徴として、800年以上続く伝統の健康体操・八段錦に再び光が当たっています。
6歳の「小さな達人」が見せてくれたしなやかな動きは、世代や地域を超えて、「少し体を動かしてみよう」という静かな後押しになります。忙しい毎日の中で、数分だけでも自分の体と向き合う時間を持つことから、私たちの健康の未来は変わっていくのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com







