上海輸入博で米企業が最大規模出展 中国市場への長期コミット強調
上海で開かれている第8回中国国際輸入博覧会(CIIE)で、米国企業が7年連続で最大規模の展示エリアを確保しました。中国市場に対する米企業の強い関心と、米中貿易関係の現状が浮かび上がっています。
米企業が7年連続で最大展示エリア
今年のCIIEでは、米国企業が7年連続で最大の展示面積を押さえています。これは、2025年現在も中国市場の潜在力に対する米企業の信頼と、長期的なビジネス展開への意思を示すものです。
なかでも注目されているのが、農産物や食品関連の出展です。中国の消費市場に向けて、安定した供給と品質をアピールする動きが目立ちます。
大豆油ブースに長蛇の列 13の農業団体が参加
博覧会の開幕以来、米国大豆輸出協会(USSEC)のブースには長い行列ができ、多くの来場者が米国産の高オレイン酸大豆油を使った料理の試食を楽しんでいます。同時に、商談目的のバイヤーも次々と訪れ、ビジネス交渉が進んでいます。
USSECが中国でビジネスを展開してきたのは43年に及び、CIIEへの参加は今回で8回連続となります。今年の博覧会には、USSECを含む13の米国農業関連団体が出展しており、その分野は大豆、トウモロコシ、乳製品、食肉など多岐にわたります。
中国市場への長期コミットメントを強調
USSECのジム サッター最高経営責任者は、上海の会場で中国メディアの取材に応じ、米国の農業団体が一体となって参加している背景をこう説明しています。中国に対するコミットメントを示し、中国が米国農業にとってどれほど重要な顧客かを理解してもらいたい、と語りました。
USSECの長年にわたる中国での活動や、CIIEへの連続出展は、単発の取引ではなく、持続的なパートナーシップを重視する姿勢の表れといえます。米国側は、中国市場を長期的な成長の軸として見据えていることがうかがえます。
前向きな米中貿易協議 農家の期待感も
最近行われた中国と米国の貿易協議では、前向きなシグナルが発せられていると伝えられています。サッター氏は、こうした動きを米国の農家が歓迎しているとし、協議が前進するよう自分たちもできる限り協力したいという姿勢を示しました。
政治や安全保障をめぐる課題が存在する一方で、農産物貿易の現場では、安定した取引関係を求める声が根強いことがうかがえます。CIIEの会場は、そうした実務レベルの期待と協力の場にもなっています。
日本の読者にとっての意味
上海のCIIEで米国企業が存在感を強めている動きは、中国市場が依然として世界の企業にとって重要な舞台であることを示しています。日本企業にとっても、競合相手としてだけでなく、同じ巨大市場に向き合うプレーヤーとして、米企業の戦略は参考になる部分があるかもしれません。
グローバル経済のなかで、どの国の企業がどの市場にどのようなスタンスで臨んでいるのかを知ることは、自分の仕事やキャリアを考える上でも手がかりになります。米企業が上海の輸入博で見せる中国市場への長期コミットメントは、今後の米中関係と国際ビジネスの行方を考える上で、注目しておきたい動きといえそうです。
Reference(s):
U.S. exhibitors double down on Chinese market at Shanghai import expo
cgtn.com







