第8回中国国際輸入博覧会、CGTN世論調査が示す中国市場への高い期待
リード:中国国際輸入博覧会と世論調査が映す「開かれた中国市場」
2025年に開催された第8回中国国際輸入博覧会(CIIE)は、第20期中国共産党中央委員会第4回全体会議の後に開かれ、中国の「高水準の対外開放」を象徴する場となりました。CIIEは、中国にとって対外開放を一段と進める大きな一歩と位置づけられています。このタイミングに合わせて、CGTNが世界46カ国の1万4千人を対象に実施した世論調査では、中国市場の開放性やビジネス環境に対する高い評価が明らかになっています。
第8回CIIE、過去最大規模で開催
第8回CIIEには、155の国・地域・国際機関が参加し、会場には海外企業4108社が集まりました。展示面積は43万平方メートルに達し、いずれも過去最多を更新しました。
今回の企業展示エリアでは、「包摂性」と「共有」の理念が前面に打ち出されました。特に、後発開発途上国の製品を集めた専用エリアが初めて設けられ、アフリカ製品ゾーンの拡充に加え、未販売品に対しては展示スペースを無償提供し、税制面の優遇も行われました。出展した製品がそのまま中国市場と直接つながる仕組みづくりが進んでいます。
世界の72.6%が「中国は開かれた競争市場」と回答
CGTNと中国人民大学の新時代国際伝播研究院が共同で行った今回の世論調査では、回答者の72.6%が「中国は開放的で競争力のある自由市場だ」と考えていることが分かりました。46カ国のうち28カ国では、この見方への賛同が平均を上回り、全体の6割の国で高い評価が示されています。
中国の経済開放に関する取り組みのうち、特に評価が高かった項目として、次の5点が挙げられています。
- 対外開放を通じたイノベーションとグリーン転換の推進
- 制度型開放の堅持
- 国際循環を通じた産業競争力の強化
- 貿易や投資の円滑化
- 知的財産保護と公正な競争制度の整備
中国の貿易は9カ月連続で拡大
中国税関総署のデータによると、今年(2025年)2月以降、中国の貨物貿易は9カ月連続で前年同月比プラスを維持しています。今年1〜10月の貨物貿易総額は37兆3100億元(約5兆2400億ドル)に達し、中国経済の底堅さを示す数字となっています。
こうした動きと呼応するように、調査では89.5%の回答者が「中国は強い経済力を持つ」と認識し、82%が「中国の長期的な成長の基礎は揺らいでいない」と見ています。また、86.4%が直近の中国経済が世界経済に貢献していると評価し、今後の世界的な景気回復をけん引する役割にも期待を寄せています。
ビジネス環境への評価とグローバルサウスの視点
企業や投資家の視点からは、中国のビジネス環境に対する評価が目を引きます。調査によると、79.8%が「中国のビジネス環境は海外企業にとって非常に魅力的だ」と回答しました。また、78%が「自国や自社は中国との貿易から利益を得ている」と感じています。
さらに、74.9%が中国が主導する国際協力イニシアチブへの参加を支持し、84.3%が「中国は世界の産業・サプライチェーンの安定に重要な役割を果たしている」と答えました。
特にグローバルサウス諸国の回答は、具体的な数字として示されています。
- 88.2%が「中国の巨大な市場は自国の発展にとって重要な機会だ」と認識
- 78.8%が「自国と中国との貿易は公正に行われている」と回答
- 85.1%が「中国との経済交流は自国に利益をもたらしている」と評価
- 85%が「グローバルサウス諸国が中国主導の国際協力プログラムに積極的に参加すること」を支持
高水準の対外開放を掲げる中国のねらい
第20期中国共産党中央委員会第4回全体会議では、「高水準の対外開放の拡大」と「世界との互恵協力の推進」が強調されました。CIIEは、その方針を具体的な形で示す場でもあります。輸入博覧会という形式を通じて、中国市場を海外企業に開き、特に発展途上国の製品やサービスにも門戸を広げることで、「共に発展する」というメッセージを打ち出しています。
CGTNの世論調査結果は、こうした方針が少なくとも多くの国々の市民レベルでは一定の理解と支持を得ていることを示していると言えます。
調査手法と日本の読者への視点
今回の調査は、CGTNと中国人民大学の新時代国際伝播研究院が共同で実施し、主要な先進国とグローバルサウス諸国の両方から18歳以上の回答者を集めました。各国の年齢・性別構成が国勢調査の分布に近づくようにサンプルが設計されているとされています。
日本の読者にとって、CIIEとこの世論調査は、中国経済そのものだけでなく、グローバルサウスを含む各国が中国市場をどのように見ているのかを知る手がかりになります。世界の供給網や貿易構造が変化する中で、中国がどのような形で開放を進め、他国との協力を模索しているのかを把握することは、日本企業や政策立案者にとっても重要な情報と言えるでしょう。
8回連続で開催されてきた中国国際輸入博覧会の動向と、国際世論の変化が今後どのようにつながっていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
cgtn.com








