中国初の海上ロープウェー 海南・Nanwan Monkey Islandを空から渡る video poster
中国の南に位置する海南で、中国初の海上ロープウェーが国内外の旅行者の視線を集めています。Nanwan Monkey Islandへと海を越えて向かうこの路線では、空から湾を眺めながら、わずか数分で熱帯の景色と地域の暮らしをまとめて味わうことができます。
空から海を渡る「海南の空中回廊」
この海上ロープウェーは、海南で「空中の回廊」とも呼ばれています。全長は約2,138メートル。湾の両岸を結ぶケーブルに沿ってキャビンが進み、出発から到着までの所要時間はおよそ7分です。
キャビンは半分開放されたつくりで、冷房ではなく海風が心地よい天然のクーラーになっています。足元には湾の水面が広がり、上空から波の動きや船の出入りを眺めることができます。
足元には「海上マーケット」、遠くにはココナツの丘
乗車中に目を引くのが、海の上に点在する漁筏や筏小屋です。まるで海に浮かぶ市場のように、漁業に関わる人びとの生活空間が水面に広がっています。観光客は、その姿を上空から静かに見下ろしながら、海と生業の距離感を実感できます。
視線を遠くに移すと、ココナツの木々に縁取られた丘陵が連なり、南国らしい濃い緑が広がります。晴れた日には、空と海と山のグラデーションがはっきりと分かれ、7分間とは思えないほど密度の高い景観体験になります。
- 半開放のキャビンから感じる柔らかな海風
- 足元に広がる漁筏の「浮かぶ市場」のような風景
- ココナツに縁取られた丘陵と湾全体を見渡すパノラマ
観光インフラとしての「海を渡るロープウェー」
移動そのものが観光体験になるロープウェーは、世界各地の観光地や都市交通でも注目されています。中国初の海上ロープウェーであるNanwan Monkey Islandの路線も、単なる移動手段にとどまらず、地域の自然や漁業の様子を立体的に伝える役割を担っています。
上空から見下ろすことで、海の上で営まれる仕事や、波のリズムとともにある日常の風景が一枚のパノラマとして浮かび上がります。観光客は写真を撮るだけでなく、自分がいまどんな場所の上を通っているのかを意識するきっかけにもなります。
短い乗車時間をどう楽しむか
片道わずか7分前後という乗車時間の中で、どれだけ景色を味わえるかがポイントになります。時間に余裕があれば、行きと帰りで視線の向け方を変えてみるのも一つの方法です。片道では足元の海と漁筏、もう片道では遠くの丘陵や空の色に意識を向けてみると、同じルートでも印象ががらりと変わります。
- 乗車前に見たい方向を決めておき、席の位置を工夫する
- 半開放のキャビンのため、風を見越した服装を選ぶ
- 撮影に集中しすぎず、ときどき肉眼だけで景色を眺める
「空から見る海」がもたらす視点の変化
Nanwan Monkey Islandの海上ロープウェーは、海と山、そしてそこで暮らす人びとの営みを一望できる場になっています。足元に広がる「浮かぶ市場」と、遠くまで続く緑の丘。その間をたった数分で横断する体験は、旅先での移動の意味をあらためて考えさせてくれます。
次の旅行では、目的地だけでなく「どう移動するか」にも注目してみると、旅の記憶が少し変わってくるかもしれません。空から海を眺めるこのルートは、そんな新しい視点を静かに提案する存在だと言えそうです。
Reference(s):
Soar above the waves: Discover China's first cross-sea cable car
cgtn.com








