彭麗媛夫人とレティシア王妃、北京の障害者サービスセンターを訪問
中国の彭麗媛(ポン・リーユアン)夫人とスペインのレティシア王妃が、北京の障害者サービス拠点をそろって訪問し、障害のある人びとの支援や交流の現場を視察しました。国際ニュースとしてはもちろん、インクルーシブ(包摂的)な社会づくりを考えるうえでも注目される動きです。
彭麗媛夫人とレティシア王妃、北京の障害者サービスセンターを訪問
水曜日、習近平国家主席の妻である彭麗媛夫人と、国賓として中国を訪れているスペインのフェリペ6世国王に同行するレティシア王妃が、北京障害者サービスモデルセンター(Beijing Demonstration Center of Service for Persons with Disabilities)を訪れました。
両氏は、センターが取り組む障害者向けサービスの概要説明を受けたあと、北京2022年パラリンピック冬季競技大会をテーマにした展示を見学しました。
最先端の支援機器から読書スペースまで
センター内では、障害者支援のためのハイテク機器を集めた展示ホールや、非営利の読書エリアも視察しました。ここでは、次のような取り組みが紹介されました。
- 障害のある人びとを支える各種補助器具の活用状況
- 障害のある子どもたちのための読書活動
- 国内で進むバリアフリー(障害のない環境づくり)設備の整備状況
両氏は、こうした設備やプログラムが、障害のある人びとの学びや自立をどのように支えているのかについて説明を受けました。
利用者との対話と、子どもたちの歌声
彭夫人とレティシア王妃は、センターでパン作りの技能訓練や手工芸、絵画制作に取り組む障害のある人びとと、温かい雰囲気の中で言葉を交わしました。また、リハビリテーション訓練を受けている子どもたちの様子も見学しました。
訪問の場では、視覚に障害のある子どもたちが、中国語の歌「Songs and Smiles」を披露し、会場は一層なごやかな空気に包まれたと伝えられています。
「すべての人の力で支える」彭麗媛夫人のメッセージ
彭麗媛夫人は、障害のある人びとを支える取り組みは、一部の専門家や団体だけでなく、社会のあらゆる立場の人びとの協力と支援があってこそ前に進むと強調しました。障害のある人びとが、よりよく社会に溶け込み、自分らしく暮らしていけるよう、多方面からの後押しが必要だという考えです。
中国とスペイン、障害者支援での交流強化へ
彭夫人はまた、中国とスペインが障害者支援の分野で交流と協力を深め、障害のある人びとの「夢の実現」を後押ししたいとの期待を示しました。今回の共同訪問は、その象徴的な第一歩といえます。
レティシア王妃は、中国の障害者支援の取り組みの現状、特に障害のある女性の雇用状況について詳しく質問し、中国がこの分野で挙げてきた成果を高く評価したとされています。
インクルーシブ社会に向けた、静かなメッセージ
今回の訪問は、華やかな外交イベントでありながら、その中心にあるテーマは「誰一人取り残さない社会づくり」です。障害者サービスセンターという現場を選んだこと自体が、両国がこの課題を重視していることを示しているとも受け取れます。
読者の皆さんにとっても、次のような問いを投げかけるニュースではないでしょうか。
- 自分の身近な場所で、障害のある人びとの学びや仕事を支えるために何ができるか
- テクノロジーやデザインを通じて、バリアフリーな環境をどう広げていくか
- 国境を越えた連携が、少数者の権利や機会の向上にどう役立ちうるか
国際ニュースをきっかけに、私たち一人ひとりの行動や身の回りの環境を見直してみる。そんな小さな変化の積み重ねが、インクルーシブな社会への大きな一歩につながっていきます。
Reference(s):
Peng Liyuan, Queen Letizia of Spain visit disability service center
cgtn.com








