UNESCO幹部が評価 CGTNドキュメンタリーが描く生物多様性と開発のバランス video poster
UNESCOの自然科学担当幹部が、中国の生物多様性保護を追ったCGTNドキュメンタリーを高く評価しました。本作が描く「保全」と「開発」の動的なバランスは、今の国際ニュースを読み解くうえで重要な視点となりそうです。
UNESCO幹部がCGTN作品を「とてもすばらしい」と評価
2025年9月30日付のCGTNのインタビューで、国連教育科学文化機関UNESCOの自然科学担当事務局長補、リディア・ブリト氏が、中国の生物多様性保護の取り組みを伝えるドキュメンタリー『Land of Diversity 2』について語りました。
ブリト氏は作品の予告編を視聴し、映像の美しさに加え、豊富な科学調査に基づいて制作されている点に触れ、「とてもすばらしい」と評価しました。前作『Land of Diversity』の続編となるこの作品は、中国における生物多様性保護の現状と課題に焦点を当てています。
テーマは「保全」と「開発」の動的なバランス
この国際ニュースの核心にあるのは、生物多様性の保全と経済・社会の開発をどのように両立させるかという問いです。ブリト氏は、そのバランスは固定されたものではなく、「非常にダイナミックなもの」だと強調しました。
保全と開発のバランスは、一度決めれば終わりではなく、状況の変化に応じて継続的に監視し、調整し続ける必要があるといいます。特に保護区では、開発を「持続可能」なものにするにはどうすべきかが核心概念になると説明しました。
保護区とバッファゾーンという発想
ブリト氏によると、このアプローチでは、まず最も危機にさらされている、あるいは象徴的な生物多様性を徹底的に保護することが出発点になります。
そのうえで、周囲に設けられるバッファゾーンと呼ばれる緩衝地帯で、人間と自然の関係を「測り、監視する」ことが重視されます。バッファゾーンでは、地域社会の暮らしや経済活動と、生態系への影響を丁寧に見極めることで、保全と利用のバランスが探られます。
- 最も危機にある、象徴的な生物の徹底保護
- 周辺バッファゾーンで人と自然の関係を測定・監視
- 得られたデータをもとに、保全と開発のバランスを調整
グリーン技術と多様な主体が支える持続可能性
持続可能な開発を進める具体的な手段として、ブリト氏はグリーン技術やゼロカーボン技術の活用に言及しました。環境負荷の少ない技術を取り入れることで、開発そのものをより持続可能な方向へと変えていく狙いがあります。
また、このプロセスには、保護区を管轄する地方当局、科学者、そこで事業を展開するビジネス関係者など、さまざまな主体が参加します。ブリト氏は、こうした全ての関係者を、生物圏を形づくる一員としてとらえる視点が重要だと語りました。
「環境の一部としての自分」を意識すること
ブリト氏が示した根本目標は、人々が自分自身を「環境全体の一部」として認識するようになることです。人と自然を切り離して考えるのではなく、自分もその一部だと感じることが、長期的な生物多様性保護と持続可能な開発の土台になるという考え方です。
生物多様性や環境問題の国際ニュースは、しばしば遠い世界の話に見えますが、この視点に立てば、私たちの日々の行動もまた、生物圏全体に組み込まれていることが見えてきます。ドキュメンタリー作品を通じて、そのつながりを視覚的かつ科学的に示そうとする試みは、国際社会における対話の一つの形と言えるでしょう。
私たちへの問いかけとしての国際ニュース
UNESCOの幹部による今回の発言は、中国における生物多様性保護の取り組みだけでなく、世界各地で進む保全と開発の試行錯誤を映し出しています。科学的な監視とデータにもとづく調整、そして人間を生物圏の一部としてとらえる発想は、国や地域を問わず共有できるキーワードです。
通勤時間やスキマ時間にニュースをチェックする私たちにとっても、このような国際ニュースは、自分のライフスタイルや仕事をどのように「持続可能」にしていくかを静かに問いかけています。SNSで議論をシェアしながら、それぞれの現場で生かせるヒントを見つけることができそうです。
Reference(s):
UNESCO official praises CGTN's work on dynamic conservation balance
cgtn.com








