英専門家が語る中国の発展モデル グローバルサウスに広がる魅力 video poster
中国の発展モデルはなぜ今、グローバルサウスの国々から注目を集めているのか。英国の専門家キース・ベネット氏は、その理由を「実証された成功」にあると指摘します。本記事では、2025年12月に北京で開かれた国際フォーラムでの発言を手がかりに、この動きを読み解きます。
英国の48グループクラブ副会長であり、フレンズ・オブ・ソーシャリスト・チャイナの共同編集者でもあるベネット氏は、2025年12月7日(水)に北京で開幕した「新時代の中国の特徴ある社会主義に関する習近平思想の海外研究国際フォーラム」で、中国国際テレビ(CGTN)のインタビューに応じました。
ベネット氏はインタビューで、中国の発展モデルがグローバルサウスにとって魅力的なのは「その成功がすでに証明されているからだ」と強調しました。さらに、グローバルサウスのより多くの国々が中国の経験から学ぼうとしており、それを機械的にまねるのではなく、自国の現実や人々の思いに合わせて応用しようとしていると述べました。
北京フォーラムで浮かび上がった「中国モデル」の魅力
今回の北京での国際フォーラムは、習近平氏の提唱する「新時代の中国の特徴ある社会主義」に関する海外での研究をテーマにしたものです。国際ニュースとしても、中国の発展モデルに対する関心の高まりを象徴する場になりました。
その中でベネット氏は、中国の発展モデルがグローバルサウスの国々にとって、現実に成果を上げてきた一つの選択肢として受け止められていると指摘しました。理論だけでなく、経済や社会の発展という目に見える結果が、学ぶ価値があると認識されているという見方です。
なぜグローバルサウスは中国の経験に注目するのか
国際ニュースの文脈で語られるグローバルサウスとは、アジア、アフリカ、中南米などの新興国や途上国を中心とした広い概念です。多くの国が、経済成長や貧困削減、インフラ整備などの課題に同時に向き合っています。
ベネット氏の説明から浮かび上がるのは、こうした国々にとっての中国モデルの主な魅力です。
- すでに一定の成果を示してきた「実証された成功」
- 自国の事情に合わせて取り入れ方を調整できる柔軟性
- 政策を考える際に人々の思いや感情を重視する姿勢
つまり、中国の発展モデルは一つの固定した「型」ではなく、要素を組み合わせて自国の文脈に合わせていくための「参照点」として見られているということになります。
「コピーではなく応用」ベネット氏が強調したポイント
ベネット氏が特に強調したのは、グローバルサウスの国々が中国の経験を「機械的にコピーする」のではないという点でした。歴史や文化、経済構造や政治制度が異なる中で、同じ政策をそのまま導入しても同じ結果にはなりません。
そのため各国は、中国の経験のうち自国の状況に合う部分を選び取り、自国の制度や人々の感覚に合わせて再設計しようとしています。これは、単なるモデル移植ではなく「対話」とも言えるプロセスです。
ベネット氏の指摘からは、中国の発展モデルが「唯一の正解」としてではなく、複数ある選択肢の一つとして、しかし実績を伴った選択肢として受け止められている姿が見えてきます。
国際秩序と日本への含意
中国モデルに関心を寄せるグローバルサウスの動きは、国際秩序の重心がゆるやかに広がり、多様化していることを示しているとも言えます。各国が自らに合った発展の道を模索し、その参考の一つとして中国の経験を位置付けているからです。
日本の読者にとっても、この流れは無関係ではありません。アジアやアフリカ、中南米の国々とどのように向き合い、どんな協力関係を築いていくのかを考える上で、彼らが中国の何に注目しているのかを理解することは重要になっていきます。
ベネット氏の発言は、中国の発展モデルとグローバルサウスの関係をめぐる議論が、今後ますます国際ニュースの重要なテーマとなっていくことを示唆しています。日本語で世界の動きを追う私たちにとっても、その変化をどのように理解し、自分なりの視点を持つのかが問われていると言えるでしょう。
Reference(s):
British expert on why China's model appeals to the Global South
cgtn.com







