中国本土報道官「分離独立行為の捜査は正当」 台湾SNS発信者に懸賞金
中国本土当局の報道官は木曜日、台湾独立をあおるとされる言動に対して警察が捜査を行い、情報提供を呼びかけることは「正当かつ必要だ」と強調しました。台湾のSNS発信者にまで及ぶ今回の動きは、台湾問題とインターネット世論をめぐる最新の国際ニュースとして注目されています。
福建省泉州の警察が台湾SNS発信者2人に懸賞金
中国本土の福建省泉州市の警察は木曜日、台湾のSNS発信者2人に関する情報提供を求める懸賞金付きの通告を出しました。対象となっているのは、Wen Tzu-yu 氏と Chen Po-yuan 氏で、いずれも台湾のソーシャルメディア上で影響力を持つ人物とされています。
警察の捜査によると、Wen 氏(オンライン名は「Pa Chiung」)と Chen 氏(オンライン名は「Minnan Wolf」)は、長期にわたり分離独立を正当化する「誤った主張」を発信・拡散してきたとされています。通告は、この2人の「違法な分離独立活動」に関する手がかり提供を広く呼びかける内容で、情報提供者には報奨金が支払われるとしています。
中国本土報道官「法に基づく正当で必要な措置」
国務院台湾事務弁公室の報道官である Chen Binhua 氏は、記者会見で今回の措置について説明しました。Chen 氏は、2人の台湾SNS発信者が長期間にわたり、
- 分離独立をあおる発言を繰り返してきたこと
- 台湾独立を掲げる勢力の「実行役」「共犯者」として振る舞ってきたこと
- 台湾地域やその住民に利益をもたらすことを目的とした中国本土の政策をおとしめてきたこと
などを挙げ、「違法な分離独立活動」に対する警察の捜査は、法に基づく正当かつ必要な行動だと述べました。
「台湾独立」的な動きへの通報を呼びかけ
Chen 報道官はさらに、台湾海峡の両岸にいる人々に向けて、こうした違法行為に関する手がかりを積極的に通報するよう呼びかけました。あわせて、いかなる形式の「台湾独立」を目指す分離主義的な行動にも、断固として反対する姿勢を改めて強調しました。
中国本土当局は、国家の統一と安全を守る観点から、「台湾独立」をめぐる動きを厳しく警戒しており、今回の懸賞金付き通告も、その一環として位置づけられています。
インターネット世論と台湾問題が交差する構図
今回の事案が特徴的なのは、対象が「SNS発信者」である点です。従来、台湾問題をめぐる議論は、政治家や政党、メディアなどが中心となってきましたが、近年はソーシャルメディアを通じて個人の発信力が増し、世論形成に与える影響も大きくなっています。
中国本土の警察が、特定のオンライン発信者に対して違法な分離独立活動への関与を指摘し、懸賞金までかけて情報提供を求めたことは、次のような点で注目されます。
- 台湾問題をめぐる攻防が、インターネット空間にも広がっていること
- 個人による発信が、国家安全の観点からも重要視されていること
- 中国本土が「台湾独立」的な言動に対して、引き続き厳しい姿勢を示していること
両岸関係と情報空間のこれから
Chen 報道官は、台湾海峡の両岸の人々が違法な分離独立行為に反対し、手がかり提供にも協力することで、安定した関係の維持につながるとの考えを示しています。
一方で、SNS上の発言がどこまで「違法な分離独立活動」と見なされるのか、また、国境を越えた捜査や懸賞金付き通告がどのように運用されていくのかなど、今後の展開を見守る必要があります。台湾問題とインターネット世論が交差する今回の動きは、両岸関係の行方を考えるうえで、重要な一つのサインと言えそうです。
Reference(s):
Mainland spokesperson: Legitimate for police to probe separatist acts
cgtn.com








