中国とギニア、シマンドゥ鉄鉱石で協力深化 劉国中副首相が訪問
中国の劉国中副首相がギニアを訪問し、西アフリカのシマンドゥ鉄鉱石プロジェクトの開所式に中国国家主席・習近平氏の特別代表として出席しました。資源開発とインフラ、医療まで広がる中国・ギニア協力の動きを、日本語で整理します。
劉国中副首相がギニア訪問 シマンドゥ鉄鉱石プロジェクト始動
中国の劉国中副首相(中国共産党中央委員会政治局委員)は、ギニア側の招きで月曜から水曜にかけて西アフリカのギニアを訪問しました。
訪問中、劉氏はギニア国内で進められているシマンドゥ鉄鉱石鉱山プロジェクトの開所式に、習近平国家主席の特別代表として出席しました。
ギニアのママディ・ドゥンブヤ大統領との会談では、両国関係やさまざまな分野での協力について、踏み込んだ協議が行われました。
劉氏は習氏のあいさつを大統領に伝えるとともに、ギニアが経済・社会分野で挙げてきた成果を評価し、シマンドゥ・プロジェクトが短期間で効率的に進められたことに祝意を示しました。
約70年の友好関係の「結晶」 ギニアの長期戦略にも位置づけ
劉氏は、シマンドゥ鉄鉱石プロジェクトを、中国とギニア、そして中国とアフリカの、約70年にわたる友好と協力の結晶だと位置づけました。
このプロジェクトはギニアの経済発展を進め、「シマンドゥ2040」と呼ばれる同国の戦略計画を実行するうえで重要な役割を果たすと、劉氏は強調しました。
FOCAC北京サミットの成果を「現場」で具体化
2024年に北京で開かれた中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)サミットでは、習近平国家主席とドゥンブヤ大統領が会談し、今後の二国間関係の方向性が示されました。
劉氏は今回、そのサミットの成果を着実に実行に移すことの重要性をあらためて強調しました。中国共産党中央委員会第20期第4回総会で、今後5年間の中国の発展に向けた青写真が示されたことにも触れながら、中国が長年の友好関係を基盤にギニアとの相互支持を強め、互いに利益をもたらす協力をいっそう深め、FOCAC北京サミットの成果を全面的に実行しつつ、ともに近代化を進めていく用意があると述べました。
ギニア側は「戦略的な関係」と位置づけ 投資歓迎の姿勢
ドゥンブヤ大統領は、習氏へのあいさつを劉氏に託したうえで、ギニアが中国との関係を戦略的な観点から重視していると表明しました。
ギニア側は、
- 中国との伝統的な友好を大切にしていること
- さらに多くの中国企業の投資を歓迎すること
- 両国の協力分野を幅広く拡大できるよう、良好な条件を整えること
などの方針を示しました。また、国際場面での協力も強め、中国とともに主権や安全、開発上の利益を守っていきたいとの考えを述べました。
医療分野でも協力 中国アフリカ共同医療センター設置へ
訪問中、劉氏はギニアにおける「中国アフリカ共同医療センター」の署名・除幕式にも出席しました。
この取り組みは、資源開発にとどまらず、医療など人々の生活に直結する分野でも中国とアフリカの協力を深めていく動きの一つといえます。
なぜこのニュースが重要なのか 3つの視点
日本の読者にとって、このニュースは次のようなポイントで注目に値します。
- 資源とインフラを組み合わせた協力モデル
シマンドゥ鉄鉱石プロジェクトのような資源開発は、製造業に欠かせない原料を供給するだけでなく、周辺のインフラ整備とも結びつき、経済全体への波及効果が期待されます。 - 「近代化」をめぐる南南協力の具体例
中国とギニアが互いの発展戦略を重ね合わせ、「ともに近代化を進める」としている点は、いわゆるグローバル・サウス同士の連携という文脈でも重要です。 - 医療や安全保障を含む包括的なパートナーシップ
医療センター設置や主権・安全・開発利益の共同防衛といったテーマは、単なる資源協力を超えた長期的な関係づくりを目指していることを示しています。
これからの中国・ギニア関係をどう見るか
今後、シマンドゥ鉄鉱石プロジェクトの進展や中国アフリカ共同医療センターの運営を通じて、中国とギニアの協力はさらに具体的な形をとっていきそうです。
長年の友好関係を土台としつつ、資源、インフラ、医療、安全保障まで幅広い分野で連携を深める両国の動きが、西アフリカやアフリカ全体の発展、そして国際社会のなかでどのような意味を持つのか。今後も注視していきたいテーマです。
Reference(s):
cgtn.com








