スペインのレティシア王妃が北京外国語大学を訪問 中国・スペイン文化交流の一日 video poster
スペインのレティシア王妃が北京外国語大学(Beijing Foreign Studies University、BFSU)を訪れ、スペイン語を学ぶ学生たちと交流しました。この国際ニュースは、語学教育と文化交流がどのようにつながるのかを考えさせる出来事となりました。
北京外国語大学を訪れたレティシア王妃
今回、スペインのレティシア王妃は北京外国語大学を訪問し、スペイン語やポルトガル語を学ぶ学生たちと直接言葉を交わしました。キャンパスという日常の場に王室の一員が足を運ぶことで、教室での学びが国と国をつなぐ力を持っていることが、目に見える形で示されたといえます。
訪問先が「外国語」を専門とする大学であったことは、中国とスペインの関係において、言語と教育が重要な役割を担っていることを象徴しています。
学生との対話とスペイン語への賛辞
レティシア王妃は、北京外国語大学でスペイン語を学ぶ学生たちの話に耳を傾け、そのスペイン語運用能力を高く評価しました。母語話者であるスペインの王妃から直接「スペイン語がよくできている」と評価されることは、学生にとって大きな励みとなります。
こうした対話の場は、単に言語能力を確かめる場ではなく、次のような意味も持ちます。
- 学生が自分の学びに自信を持つきっかけになる
- 教科書には載らない「生きた表現」や価値観に触れられる
- スペインの文化や社会に対するイメージがより具体的になる
語学は「何点取れたか」ではなく、「誰と何を共有できるか」で評価が変わります。今回の交流は、そのことを分かりやすく示した場だったといえるでしょう。
Chang Fuliang氏「文化的なつながりが強まった」
北京外国語大学のスペイン・ポルトガル語学科を率いるChang Fuliang(チャン・フーリアン)氏は、今回の交流が中国とスペインの文化的なつながりを大きく強めたと評価しました。
国家間の関係というと、政治や経済に注目が集まりがちです。しかしChang氏のコメントが示すように、学生と王妃という「人と人」のレベルで交わされる対話も、両国の関係を支える重要な土台です。
教室で学んできたスペイン語が、実際にスペインの王室関係者とのコミュニケーションにつながる——その体験を共有した学生たちは、今後、通訳、教育、ビジネスなどさまざまな場面で、中国とスペインの橋渡し役として活躍していくことが期待されます。
言語教育と文化交流が交わる場所としての大学
今回の訪問は、大学という場が単なる「勉強の場所」を超え、国際社会とつながるハブになり得ることを示しています。特に外国語教育の現場では、次のような役割が重なります。
- 言語を通じて異なる文化への理解を深める
- 将来の外交・ビジネス・教育などを担う人材を育てる
- 海外からの訪問者を受け入れ、相互理解の場をつくる
2025年のいま、オンライン会議や自動翻訳ツールが普及していても、「自分の言葉で話し、相手の言葉で理解しようとする姿勢」は、依然として国際交流の核心にあります。王妃と学生たちの対話は、その姿勢の大切さを改めて思い出させてくれます。
このニュースから私たちが考えられること
北京外国語大学での出来事は、日本でニュースを読む私たちにとっても他人事ではありません。ことばを学ぶことは、遠く離れた国の人々の「当たり前の生活」や「ものの見方」に近づこうとする試みでもあります。
今回のニュースから、次のような問いを自分に投げかけてみることもできそうです。
- 自分が学んでいる(あるいは学びたい)外国語は、どんな人とのつながりを生み出し得るのか
- ニュースで見る国や地域を、「遠い場所」ではなく「対話できる相手」として想像できるか
- 教育やキャンパスでの出会いが、どのように国と国との関係につながっていくのか
レティシア王妃の訪問とChang Fuliang氏のコメントは、国際ニュースを「誰か遠い人の話」としてではなく、自分自身の学びやキャリアの延長線上にある出来事として捉え直すヒントを与えてくれます。
静かな教室で続いてきたスペイン語の授業が、ある一日を境に「国と国をつなぐ対話の場」へと変わる——その瞬間に立ち会った学生たちの経験は、今後の中国とスペインの文化交流にとって、小さくない意味を持ち続けていくでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








