中国が6G開発を加速 300超の重要技術と国際連携が進展
次世代通信「6G」をめぐり、中国が300件超の重要技術を蓄積し、国際連携も加速させていることが、2025年の6G開発会議で明らかになりました。
中国、6G開発で「革新的な進展」
中国の工業・情報化を所管する省庁である工業・情報化部(Ministry of Industry and Information Technology)は木曜日、ここ数年で6Gの革新的な開発が進み、6Gシステム設計やネットワークアーキテクチャ(通信網全体の構造)に関する体系的な研究が行われていると説明しました。
発表は、2025 6G Development Conference(2025年6G開発会議)の場で行われ、6Gに関する国際ニュースとしても注目されています。
この記事のポイント
- 中国は6Gの重要技術を300件超蓄積
- 6Gシステム設計やネットワークアーキテクチャの体系的研究が進行
- 国内外100以上の産業チェーン主体を結集し、実証試験に海外企業も招待
- 欧州の6G-IAや大韓民国の6G Forumとの協力を深化
- 2025年に6G標準化研究が本格始動し、「臨界期」に入ったと位置づけ
300件超の重要技術を「蓄積」
工業・情報化部の張雲明氏は、現在、中国が300件を超える主要な6G関連技術を「備蓄」していると述べました。ここで言う主要技術には、6Gのシステム設計やネットワークアーキテクチャなど、次世代ネットワークの基盤を支える要素が含まれます。
技術の「蓄積」が進むことで、研究開発から標準化、そして将来の実用化に向けた選択肢が広がるとみられます。
100超の産業チェーン主体と国際企業を巻き込む
張氏によると、中国は国内外の産業チェーンに関わる100を超える主体を結集し、6Gの技術試験に世界の企業を招いています。産業チェーンとは、通信機器メーカーや部材メーカー、ソフトウェア企業、通信事業者など、6Gの開発と提供に関わるプレーヤーのつながりを指します。
さらに、中国は欧州の6G-IAや大韓民国の6G Forumとの協力を深めているとし、6G技術や試験の段階から国際連携を重視する姿勢を示しました。
2025年、6G標準化研究が本格始動
張氏は、2025年には6G標準化研究が本格的に立ち上がったと述べました。標準化は、通信方式や周波数、機器の仕様などを国際的にそろえるプロセスであり、グローバルな通信サービスを実現するための土台です。
現在の6G開発は「臨界期」にあり、各方面の知恵と合意形成がこれまで以上に重要になっていると強調しました。技術だけでなく、どのような形で世界と共有し、利用していくかが問われている段階だと言えます。
今後の方針:研究強化と応用エコシステムの育成
中国は今後、6Gの中核技術の研究を一段と強化し、研究開発(R&D)だけでなく、標準化や応用分野の育成も進める方針です。産業の融合を深め、6Gを活用したサービスや産業分野の「エコシステム(生態系)」づくりを目指すとしています。
また、6G技術や標準、電波の周波数帯(スペクトラム)に関する国際協力を推進し、各国・各地域との調整を図ることで、開発の利益を最大化していく考えも示されました。
日本の読者にとっての意味合い
6G開発をめぐる動きは、通信インフラやデジタル産業にとって中長期的なテーマです。中国が研究開発と標準化で存在感を高め、欧州や大韓民国と連携を深めていることは、今後の国際ルールづくりやビジネス環境にも影響を与える可能性があります。
現時点では、6Gの商用化や具体的なサービス像はこれから形作られていきますが、「誰がどのような枠組みで標準を作るのか」というプロセス自体が重要な意味を持ちます。今回の動きは、そのプロセスの中で中国が積極的な役割を果たそうとしていることを示すものだと受け止められます。
Reference(s):
cgtn.com








