中国ニュース:湖南省・鳳凰古城 水辺の古都の魅力 video poster
湖南省の水辺の古都・鳳凰古城(Fenghuang Ancient Town)は、山岳景観で知られる張家界とはまた違う「もう一つの湖南」を見せてくれる場所です。中国の国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、民族文化と歴史が息づくこの古い町並みは、中国理解を少し深めてくれる題材といえます。
湖南省の「水辺の古都」鳳凰古城とは
鳳凰古城は、その名が示す通り、中国語で「鳳凰」を意味する町です。湖南省の西部、Xiangxi Tujia and Miao Autonomous Prefecture(湘西トゥチャ族・ミャオ族自治州)の南西部に位置し、1704年にさかのぼる歴史を持つとされています。川沿いに広がる古城エリアには、石畳の路地と伝統的な建物が残り、中国でも保存状態がよい古い町並みの一つとされています。
川沿いに並ぶ木造の高脚楼と橋
この古城の風景を特徴づけているのが、川沿いに建てられた木造の高脚楼(たかあしろう)と、川を横切る橋の数々です。水面すれすれにせり出した木造家屋が連なり、その間を昔ながらの橋がつないでいく景色は、まさに「水の町」という言葉がふさわしいものです。周囲の自然の山並みと相まって、写真や動画で見ても印象的なコントラストを生み出しています。
- 川沿いに連なる木造の高脚楼
- 古城エリアを結ぶ象徴的な橋
- 山と水に囲まれた静かな町並み
昼の静けさ、夜の幻想
鳳凰古城は、日中と夜とでまったく違う表情を見せる町でもあります。日中は、水面に木造家屋が映る穏やかな景色が広がり、ゆっくりと散策を楽しめる雰囲気です。一方で、夜になると、川沿いの建物や橋がライトアップされ、町全体がほのかな光に包まれた幻想的な世界へと変わります。水面に映る光が揺れ、にぎやかなナイトライフも生まれ、遠方から訪れる人びとを迎え入れていると伝えられています。
ミャオ族・トゥチャ族などの民俗文化
鳳凰古城がある湘西一帯は、ミャオ族(Miao)、トゥチャ族(Tujia)など複数の民族が暮らしてきた地域です。町の民俗文化は、これらの民族の歴史や生活様式の影響を強く受けてきました。地元に伝わる歌や物語、伝統的な装いなどの民俗文化が折り重なり、街並みだけでなく、そこで交わされる言葉や仕草にも独自の雰囲気を与えています。鳳凰古城を歩くことは、こうした民族文化の断片にふれる体験でもあります。
メディアが映す「もう一つの湖南」
2025年11月に公開された英語の映像シリーズ「240-Hour Pass in China: Where Pavilions Meet Peaks」では、湖南省の魅力が「時間を追う旅」というかたちで紹介されています。このシリーズでは、奇岩が連なる張家界のダイナミックな山岳風景から、鳳凰古城の絵のように美しい水辺の景観へと視点を移し、同じ湖南省の中にある多様な表情を伝えています。
番組には、CGTNの記者ルーシー氏が登場し、地元の伝統的な衣装を身にまとって鳳凰古城を歩く様子も紹介されているとされています。海外の視聴者に向けて、英語で湖南省の自然や街並み、人びとの暮らしを伝えることで、画面越しに「水辺の古都」の雰囲気を感じてもらおうという試みです。
鳳凰古城から考えること
世界のニュースが大都市の政治や経済に集中しがちななかで、鳳凰古城のような地方の町に目を向けることは、中国という大きな国を立体的にとらえる手がかりになります。山岳リゾートとして知られる張家界と、水辺の古都・鳳凰古城という対照的な風景を通じて、湖南省の多様性も見えてきます。
- 民族文化を守りながら観光地として発展していくには、どのような工夫が必要か
- 国際向けメディアが描く中国のイメージは、私たちの中国観にどんな影響を与えているか
日本語で読める国際ニュースや解説を通じて、遠く離れた水辺の古都・鳳凰古城の姿を思い浮かべることは、自分の世界観を少し広げるきっかけにもなります。次に湖南省のニュースや映像にふれたとき、画面の向こうにあるこうした町の風景や人びとの暮らしを、少しだけ想像してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








