中国第15回ナショナルゲームズで劉詩雯&林高遠が混合ダブルス金
中国の第15回ナショナルゲームズ(全国運動会)の卓球混合ダブルスで、劉詩雯(Liu Shiwen)と林高遠(Lin Gaoyuan)ペアが金メダルを獲得しました。マカオ特別行政区で行われた決勝では、20代前半の蒯曼(Kuai Man)と19歳の陳垣宇(Chen Yuanyu)という若手ペアを、6ゲームにもつれ込む激戦の末に逆転で破っています。
ベテランペア対若手ペアの対決
決勝の顔合わせは、キャリアの長い30代の劉詩雯/林高遠ペアと、21歳の蒯曼、19歳の陳垣宇による若手ペアという、対照的な構図になりました。経験値と安定感のあるベテランに対し、思い切りの良さが光る若手がどこまで迫れるかが注目されました。
6ゲームに及んだスコアの詳報
試合は序盤から若手ペアが主導権を握りますが、その後ベテランペアが巻き返し、最終的に4対2で劉/林ペアが勝利しました。ゲームごとの流れは次の通りです。
- 第1ゲーム:終盤までもつれる接戦の末、蒯/陳ペアが15-13で先取。
- 第2ゲーム:勢いに乗る若手ペアが11-8で連取し、2-0とリードを広げます。
- 第3ゲーム:ここから劉/林ペアが反撃を開始。11-8で取り返し、流れをつかみます。
- 第4ゲーム:再び11-8でベテランペアが連取し、試合は2-2のタイに。
- 第5ゲーム:劉/林ペアが要所を締め、3ゲーム連続となる11-8で勝利。トータル3-2と逆転に成功します。
- 第6ゲーム:追い込まれた蒯/陳ペアも粘りを見せ、一時は9-7とリードし、マッチポイントも凌ぎましたが、最後は劉/林ペアが12-10で振り切り、金メダルを手にしました。
スコアだけを見ても、どのゲームも大差がつかない接戦で、両ペアの実力が拮抗していたことがうかがえます。
光ったベテランの修正力とメンタル
0-2からの逆転という展開は、ベテランの対応力とメンタルの強さを象徴しています。序盤は若手ペアの勢いと積極的なプレーに押されましたが、劉/林ペアはラリーの組み立てやサーブ・レシーブの選択を少しずつ修正し、試合のテンポを自分たちのリズムに引き寄せていきました。
第3ゲーム以降、同じ11-8というスコアで3ゲーム続けて取ったことは、「勝ち方」を素早く見つけ、そのパターンを継続できた証拠ともいえます。若手側も最後まで崩れることなく第6ゲームでリードを奪いましたが、勝負所の一本を取り切ったのはベテランでした。
蒯曼・陳垣宇ペアが示したポテンシャル
敗れたとはいえ、蒯曼と陳垣宇にとっても、この決勝は大きな経験となりました。2ゲームを連取してスタートし、第6ゲームでもリードを奪い、マッチポイントを凌ぐなど、プレッシャーのかかる局面でも果敢に攻め続けました。
30代のトップペアをあと一歩まで追い詰めた内容は、今後の成長を期待させるものです。国内の大舞台でこうした試合を経験することは、国際大会にもつながる貴重な財産になっていきます。
劉詩雯にとって2度目の混合ダブルス金
今回の優勝は、劉詩雯にとってナショナルゲームズの混合ダブルスで2度目の金メダルとなりました。第15回大会は彼女にとって6度目の出場であり、前回大会ではXu Xinとペアを組み、同じ混合ダブルス種目でタイトルを獲得しています。
長年にわたり国内外の舞台で戦ってきた劉詩雯が、今もなお大一番で結果を出し続けていることは、中国卓球界におけるベテランの存在感と層の厚さを示していると言えるでしょう。
この試合が示すもの――世代交代とペア競技の面白さ
中国のトップ選手が集うナショナルゲームズで、ベテランと若手がフルゲームにもつれる熱戦を演じたことは、世代交代の只中にある卓球界の「いま」を象徴する出来事でもあります。
混合ダブルスは、男女それぞれの強みをどう組み合わせるかが問われる種目です。今回の試合では、経験と安定感を備えたペアと、勢いと柔軟な発想を持つ若手ペアのスタイルの違いが、スコアの揺れ動きとして表れました。
スキマ時間にハイライト動画やスコアだけを追う人にとっても、ゲームごとの展開や年齢構成に目を向けてみると、スポーツの観方が一段深くなります。ベテランが勝ち続けるのか、それとも若手が一気に主役の座を奪うのか――次の大会での再戦にも注目が集まりそうです。
Reference(s):
Liu Shiwen and Lin Gaoyuan win mixed doubles gold at National Games
cgtn.com








