中国語は世界をつなぐ橋に 2025年世界中国語会議が映した若者たち video poster
中国語は、国境や世代をこえて人と人をつなぐ言語になりつつあります。2025年に開かれた世界中国語会議では、その姿を象徴するような若者たちの声が集まりました。国際ニュース番組を手がけるCGTNのMerna Al Nasserが、特別企画With Merna: How Chinese connects us allを通じて、その現場を伝えています。
世界中国語会議とは
世界中国語会議は、中国語に関わる研究者、教育者、学生、そして中国語を学ぶ若者が世界各地から集まる国際会議です。2025年の会議には、シノロジスト(中国研究者)や大学関係者、中国語教育に携わる専門家が顔をそろえ、中国語がいま世界で果たしている役割について議論しました。
会場には、学問として中国語を研究する人だけでなく、仕事や留学、ルーツへの関心から中国語を学ぶ人も集まりました。日本語で国際ニュースを追っている読者にとっても、中国語を学ぶ動きは決して遠い話ではありません。
若者が語る「中国語がつなぐもの」
今回の企画の中心にいるのは、世界各地から集まった若い世代です。彼らにとって、中国語は単なる外国語ではなく、次のような「橋」として語られました。
- 文化への橋:音楽、映画、ドラマ、文学を通じて、中国語圏の文化をより近くに感じるきっかけとなること。
- チャンスへの橋:留学や就職、国際プロジェクトへの参加など、新しい機会へアクセスするための手段になること。
- アイデンティティへの橋:家族やルーツ、中国語を話す友人とのつながりを通じて、自分自身を見つめ直す入り口になること。
- 人と人を結ぶ橋:出身も価値観も異なる人どうしが、中国語を共通の言語として対話を深める場をつくること。
こうした視点は、中国語に限らず、どの外国語学習にも通じるものです。ただ、中国語を学ぶ若者たちの声からは、経済やビジネスだけではない、生活や友人関係レベルでのつながりの実感が強くにじみ出ています。
Mernaが見つめた物語と、思いがけない再会
CGTNのMerna Al Nasserは、会場で出会った学生や若手研究者に寄り添い、それぞれの中国語との出会いを丁寧に聞き取っていきました。特別企画With Merna: How Chinese connects us allでは、そのインタビューを通じて、視聴者が世界中の教室やキャンパスの空気を感じられるような構成になっています。
番組の中では、Merna自身にとっても予想外の再会があったと伝えられています。中国語をきっかけに再びつながる人間関係は、言語が持つ時間的な広がりも教えてくれます。過去の出会いが、言語学習を経て思わぬ形で現在につながる──そんなストーリーは、多くの視聴者にとっても自分事として響くかもしれません。
新しい学び方:Learn Chinese With Ease
今回の世界中国語会議では、中国語学習の新しいツールも紹介されました。その一つが、CGTNと北京語言大学出版社が共同で開発した教材Learn Chinese With Easeです。
Learn Chinese With Easeは、世界の学習者が中国語の学びを始めやすくすることをめざし、「楽しく」「双方向的に」学べることを特徴としています。従来の教科書中心の学習に比べて、楽しさとやり取りを重視したアプローチを通じて、学習のハードルを下げようとする試みだといえるでしょう。
国際ニュースやオンラインの動画を日常的にチェックする世代にとって、こうしたインタラクティブな教材は、中国語をより身近なものにしていくかもしれません。
なぜ今、中国語を学ぶのか
世界のニュースや経済動向を追っていると、中国語に触れる機会は少しずつ確実に増えています。ビジネスや外交だけでなく、エンターテインメント、テクノロジー、スタートアップ、日常のSNSのタイムラインまで、中国語圏からの情報は身の回りに広がりつつあります。
その中で、中国語を学ぶという行為は、単に「役に立つスキル」を身につける以上の意味を持ち始めています。他者の言語で世界を見てみること。ステレオタイプではなく、実際に話し、学び、笑う人びとの姿から社会を理解していくこと。世界中国語会議で交わされた若者の言葉は、そうした学びの可能性を示しています。
日本の読者への小さな問いかけ
日本でも、中国語学習に関心を持つ人は少しずつ増えています。一方で、「難しそう」「どこから始めればよいか分からない」と感じる人も多いでしょう。今回の世界中国語会議とWith Mernaの企画は、中国語が特別な才能を持つ人だけのものではなく、世界各地の普通の学生や社会人が、自分なりの理由で一歩を踏み出していることを映し出しています。
あなたにとって、外国語を学ぶ意味は何でしょうか。キャリアのため、旅行のため、推しの作品を原語で楽しむため、あるいは遠く離れた誰かと話してみたいという気持ちのためかもしれません。
2025年の今、中国語をめぐる世界の動きを知ることは、自分自身の学びや選択を見直すきっかけにもなります。この記事を読み終えた後、身近な人と「もし新しく言語を学ぶなら、何を選ぶ?」と話してみるのも良さそうです。その会話こそが、新しい学びへの最初の一歩になるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com







