卓球・ファン・ジェンドンが全国体育大会で連覇 リン・シードンを4-1で下し通算10個目のメダル
中国の第15回全国体育大会(ナショナルゲームズ)の卓球男子シングルス決勝がマカオ特別行政区で行われ、上海代表の五輪金メダリスト、ファン・ジェンドン(28)が海南代表で世界ランキング2位のリン・シードンを4-1で下し、連覇と大会通算10個目のメダルを手にしました。国内最高峰の舞台で、新旧世代の対決がどのようなドラマを生んだのかを振り返ります。
マカオでファン・ジェンドンが連覇、国内10個目のメダル
卓球の男子シングルス決勝はマカオ特別行政区で行われ、上海代表のファン・ジェンドンが海南代表のリン・シードンをゲームカウント4-1で退け、頂点に立ちました。
ファンは今年1月に国際卓球連盟(ITTF)の世界ランキングからの撤退を表明して以降、これが2つ目のビッグタイトルとなります。また、全国体育大会の男子シングルスで2大会連続優勝を果たしたのは、馬龍に続く2人目となりました。
今回のシングルス金メダルで、ファンの全国体育大会での通算メダル獲得数は10個に到達しました。中国のトップレベルの総合スポーツ大会において、現役の卓球選手として最多の記録となっています。
試合の流れ:序盤はリン、しかしファンが修正して圧倒
8歳年下のリン・シードンは立ち上がりから積極的に攻め、第1ゲームで9-4と大きくリードしました。しかし元世界ランキング1位のファン・ジェンドンはここから冷静に巻き返し、11-9で逆転して最初のゲームをものにします。
第2ゲームはリンが11-8で取り返し、勝負を1-1のタイに戻しましたが、この日の見せ場はそこまででした。第3ゲームでファンは開始から7-1と突き放し、そのまま11-5で勝利。続く第4ゲームも11-3と一段と内容で上回り、流れを完全に掌握します。
第5ゲームではファンが4-0とリードを広げると、リンは必死に追いすがったものの、元世界1位の高い完成度の前に有効な打開策を見いだせません。ファンが11-4で締めくくり、最終的にゲームカウント4-1で金メダルを獲得しました。リンは銀メダルとなりました。
- 第1ゲーム:ファン 11-9 リン(リンが9-4リードから逆転を許す)
- 第2ゲーム:リン 11-8 ファン
- 第3ゲーム:ファン 11-5 リン(序盤7-1と大きくリード)
- 第4ゲーム:ファン 11-3 リン
- 第5ゲーム:ファン 11-4 リン(ファンが4-0スタートから押し切る)
新旧対決が映した中国卓球の層の厚さ
今回の男子シングルス決勝は、28歳のファンと、8歳年下で世界ランキング2位のリンという、新旧の実力者同士の対決となりました。序盤で主導権を握ったリンに対し、ファンは展開を読みながら戦術を修正し、第3ゲーム以降はほとんど隙を見せませんでした。
若手のチャレンジをベテランが受け止め、終盤にかけて経験と対応力の差を見せつけた形です。一方で、リンが第2ゲームを奪い、序盤で大きくリードを広げる場面もあったことは、中国卓球界の世代交代の芽を感じさせる内容でもありました。
国内最高峰の全国体育大会でこうしたハイレベルな攻防が繰り広げられることは、中国卓球の層の厚さと競争の激しさを改めて示しています。
王楚欽が銅メダル、表彰台を締めくくる
3位決定戦では、北京代表のワン・チューチンが遼寧代表のユアン・リセンを4-1で下し、銅メダルを獲得しました。これにより男子シングルスの表彰台は、金メダルのファン・ジェンドン、銀メダルのリン・シードン、銅メダルのワン・チューチンという顔ぶれで出そろいました。
全国体育大会の金メダルが持つ重み
中国の全国体育大会は、多くの競技が一堂に会する国内最高レベルの総合スポーツ大会と位置づけられています。卓球においても、この大会での結果は選手にとって大きな意味を持ちます。
今回、現役選手最多となる10個目のメダルを積み上げたファン・ジェンドンは、国内舞台での存在感をあらためて示しました。世界ランキングから距離を置いたあとも、大舞台で勝ち切る力を見せたことは、今後のキャリアにとっても重要な一歩と言えそうです。
一方で、リン・シードンやワン・チューチンら、各地を代表する若手・中堅選手が決勝ラウンドで存在感を放ったことも、今後の中国卓球界を考えるうえで注目すべきポイントです。全国体育大会は、そうした世代交代の兆しや、選手同士の新たなライバル関係が見えてくる場にもなっています。
Reference(s):
Fan defeats Lin in men's singles table tennis final at National Games
cgtn.com







