中国発エクササイズ「バドゥアンジン」とナショナル・ゲームズ video poster
中国の人びとが5,000年にわたって育んできた文化の系譜から生まれたエクササイズ「バドゥアンジン」が、いまナショナル・ゲームズの種目としても取り上げられ、心と体のバランスを見直す動きに注目が集まっています。
5,000年の文化が生んだエクササイズ、バドゥアンジンとは
バドゥアンジンは、8つのやさしい動きによって心と体の調和をはかることを目指すエクササイズとして紹介されています。激しい器具や特別な道具は必要なく、必要なのは自分の体だけです。
1日15分あれば、その瞬間の自分に意識を向け直し、長期的な健康面での恩恵を得られるとされています。短い時間で続けられる点も、日々忙しく過ごす人びとにとって取り組みやすい特徴といえるでしょう。
ナショナル・ゲームズにも登場、伝統とスポーツの交差点
このバドゥアンジンは、現在ではナショナル・ゲームズと呼ばれる大会にも取り入れられています。5,000年におよぶ文化の流れの中で育まれてきた動きが、現代のスポーツの舞台にも姿を見せていることになります。
伝統的なエクササイズが、競技の場という「公のステージ」に立つことは、文化と健康をめぐる価値観が変化していることの表れとも受け取れます。競い合うスポーツと、心身の調和を重んじるゆったりした動きが同じ場に並ぶ構図は、私たちの「運動」のイメージを静かに揺さぶります。
8つのやさしい動きがもたらすもの
バドゥアンジンは、速さや記録を競うのではなく、8つのやさしい動きを繰り返すことで、自分の内側に意識を向けるエクササイズです。大きな筋力よりも、動きのなめらかさや姿勢の安定が重視されます。
こうしたスタイルは、心と体を一体としてとらえる考え方とも結びつきます。体を動かしながら、自分の状態を静かに観察する時間をつくることが、結果として心身のバランスをととのえることにつながっていく、という発想です。
「1日15分」が生む、現代生活の余白
バドゥアンジンの特徴として語られている「1日15分」という時間は、忙しい現代生活の中でも確保しやすい長さです。通勤前の短い時間や、仕事の合間、夜のリラックスタイムなど、生活のどこかにそっと差し込むことができます。
スマートフォンやPCに向き合う時間が長くなりがちな私たちにとって、その15分をあえて自分の体の動きと感覚に使うことは、小さな「デジタル・デトックス」とも言えます。国際ニュースや情報が絶えず流れ込む日々だからこそ、一日をリセットする静かなリズムを持つことに価値を感じる人も増えていきそうです。
体験を語り合う場としてのバドゥアンジン
ある紹介文では、「バドゥアンジンを試したことがありますか。あなたの体験をコメントで教えてください」と、体験を共有する呼びかけが行われています。単なる運動としてではなく、互いの物語を語り合うきっかけとしても受け止められている様子がうかがえます。
運動の「成果」よりも、そのプロセスで何を感じたかを言葉にしてみることは、自分自身の変化に気づく手がかりにもなります。読者のみなさんにとっても、「もし1日15分、バドゥアンジンのような静かな動きにあてるとしたら、自分はどう感じるだろうか」と想像してみることが、心身との向き合い方を見直すヒントになるかもしれません。
5,000年の文化の蓄積から生まれ、ナショナル・ゲームズという現代の舞台にも登場したバドゥアンジン。国際ニュースとして世界の動きを追う私たちにとっても、「速さ」や「競争」とは違う価値を教えてくれる存在として、静かに存在感を増していきそうです。
Reference(s):
cgtn.com








