北京〜上海を6時間で移動 中国のシェアリングエコノミー最前線 video poster
約1200キロ離れた北京と上海を、ダウンタイム(何もしていない待ち時間)ほぼゼロで6時間移動する――中国で20年暮らし、British Chamber of Commerce in Chinaの元会頭を務めたClare Pearsonさんは、中国のシェアリングエコノミーを駆使して、速く、簡単で、予算に優しい移動を実現しています。本記事では、その旅のスタイルから、これからのアジア出張のヒントを考えます。
北京〜上海1200キロを6時間で移動する時代
北京〜上海間は、約1200キロメートルの長距離です。それでも、今やこのルートを6時間で移動し、そのあいだほとんどダウンタイムを発生させない移動スタイルが現実になっています。
Shanghai-to-Beijingルートを軽やかにこなすClare Pearsonさんは、中国での生活が20年に及ぶ「旅の達人」です。British Chamber of Commerce in Chinaの元会頭として、多忙な日々のなかで培ったのは、移動の一つひとつを無駄なく設計する感覚でした。
彼女が鍵にしているのが、中国のシェアリングエコノミーです。モノやサービスを「所有する」のではなく、必要なときに必要な分だけ「共有して使う」仕組みを組み合わせることで、速く、簡単で、予算にも優しい旅を実現しています。
Clare Pearsonさんの「ダウンタイムゼロ」旅とは
ダウンタイムとは、移動の途中で生まれる、何もできない待ち時間のことです。空港や駅での待ち時間や、次の交通手段までの移動ロスなどが典型的です。Pearsonさんの旅は、このダウンタイムをできるだけ減らし、「移動している時間」そのものを価値ある時間に変える発想に支えられています。
具体的にどのサービスを使っているかは一人ひとり異なりますが、シェアリングエコノミーを取り入れた移動は、例えば次のようなイメージで組み立てることができます。
- 出発地から主要なハブ(空港や駅など)までは、オンデマンド型の移動サービスで素早く移動する
- 長距離のあいだは、仕事や情報収集に集中できる時間としてあらかじめ予定を入れておく
- 到着後の最後の数キロは、共有の移動手段を活用して、渋滞や待ち時間を避ける
こうした組み合わせにより、移動の前後も含めて「ほぼダウンタイムなし」で北京〜上海間を駆け抜けるイメージです。
中国のシェアリングエコノミーがもたらすもの
中国のシェアリングエコノミーとは、モノやサービスをオンラインで共有し合う広い領域を指します。移動手段だけでなく、短時間で使えるワークスペースや宿泊スペースなども含まれます。
Pearsonさんのようなビジネスパーソンにとって、こうしたサービスは次のような価値をもたらします。
- 時間の最適化:移動、仕事、休息のリズムを自分でデザインしやすくなる
- コスト管理:必要なときだけ利用することで、経費を抑えやすくなる
- 柔軟性:出張や会議の予定変更にも、比較的スムーズに対応できる
特に国際ビジネスの現場では、「移動のしやすさ」や「都市間のつながりやすさ」が競争力の一部になりつつあります。北京と上海という2つの巨大都市を、6時間でストレスなく行き来できることは、その象徴的な例と言えます。
国際ニュースとしての意味 日本の読者への示唆
この北京〜上海間の移動スタイルは、日本でニュースとして紹介されるとき、単なる「海外の便利なサービスの話」にとどまりません。デジタルネイティブ世代を中心に、私たち自身の働き方や移動の価値観を見直すきっかけにもなります。
とくに次の3つの視点は、日本のビジネスパーソンや学生にとってもヒントになりそうです。
- 移動時間を「余白」ではなく「資産」として考える
長距離の移動時間を前提に、読書や資料作成、オンラインミーティングなどを計画的に組み込むことで、1日の生産性は大きく変わります。 - 所有から共有へ、という選択肢を持つ
すべてを自前で用意しようとせず、必要なときに必要なだけ借りる、共有するという発想は、移動だけでなく働き方全体の柔軟性を高めます。 - デジタル前提の旅支度をする
スマートフォン1台で、予約、決済、道案内、情報収集までできる前提で旅のプランを組み立てると、当日の判断コストが大きく減ります。
これからのアジア出張をどうデザインするか
北京〜上海を6時間で、しかもダウンタイムほぼゼロで移動するClare Pearsonさんのスタイルは、アジアで働く多くの人にとって、一つの「未来の当たり前」を先取りした姿にも見えます。
都市と都市の距離が、物理的な距離だけでは語れなくなりつつある今、私たちに問われているのは「どのくらい遠くまで行けるか」よりも、「限られた時間をどう設計するか」かもしれません。
次に海外出張や長距離移動の予定があるときは、自分の旅をどれだけ「ダウンタイムの少ない、意味のある時間」に変えられるか、という視点でプランを練ってみるのも良さそうです。北京〜上海の1200キロを6時間で駆け抜ける旅から、そんな問いが静かに投げかけられています。
Reference(s):
cgtn.com








