中国初のType 076型強襲揚陸艦「Sichuan」が初の海上試験を完了 video poster
中国初のType 076型強襲揚陸艦「Sichuan(シーチュアン)」が、上海での初の海上試験(試験航行)を無事に終えました。中国の造船技術と海軍力の動向を読み解くうえで、注目すべき国際ニュースです。
中国初のType 076型「Sichuan」、初の海上試験から帰港
中国の初のType 076型強襲揚陸艦「Sichuan」は、日曜日の午後5時ごろ(現地時間)、上海の造船所に帰港しました。今回の航海は「初の海上試験(メイデン・シートライアル)」であり、新造艦にとって最初の重要な関門となる試験です。
3日間で推進・電気系統などを総点検
海上試験は3日間にわたって行われ、艦の心臓部ともいえる推進システム(エンジンや推進装置)、電気系統、その他の主要装備が集中的にチェックされました。
中国側によると、これらのシステムはすべて「期待された基準」を満たしたとされており、初期段階として順調なスタートを切った形です。
- 推進システム:速度や加減速、操舵性などを確認
- 電気系統:発電能力や配電システムの安定性を確認
- その他の装備:航海機器や艦内設備の基本的な動作を確認
こうした試験は、新造艦が安全かつ安定して運用できるかを見極めるもので、国際的にも標準的なプロセスです。
今後も計画に沿ってフォローアップ試験へ
今回の海上試験を終えたSichuanは、今後、既に定められた計画に沿ってフォローアップ試験に入る予定です。具体的な日程や内容は明らかにされていませんが、通常は次のようなステップが想定されます。
- 追加の海上試験:さまざまな海象条件での運用テスト
- 装備品の個別・総合テスト:通信・指揮システムなどの検証
- 乗員訓練:艦の運用手順を定着させるための訓練
こうした段階を経て、艦は正式な就役に向けた準備を進めていくことになります。
強襲揚陸艦とはどのような艦艇か
強襲揚陸艦とは、部隊や車両、上陸用の舟艇などを運び、沿岸部への上陸作戦を支援するための艦艇です。ヘリコプターや各種上陸装備の運用を通じて、海から陸への戦力投射を担う役割を持つとされています。
Type 076型は、その中でも新しいタイプの強襲揚陸艦として位置づけられており、今回のSichuanの動きは、中国の海洋戦力や造船技術の進展をうかがう手がかりとなります。
国際ニュースとしてどう読むか
今回のType 076型「Sichuan」の初の海上試験完了は、次のような観点から注目されています。
- 造船・技術の視点:新型艦の海上試験は、造船技術の成熟度を示す一つの指標になります。
- 海洋安全保障の視点:各国・地域は、周辺海域の軍事バランスや安全保障環境を注視しています。
- 政策・戦略の視点:装備の動きそのものだけでなく、それをどう運用するのかという政策・戦略面の議論も今後の焦点となります。
軍事関連のニュースは、単に「新しい艦ができた」という話にとどまりません。その背景にある技術、産業、地域情勢の変化をあわせて見ることで、より立体的に国際ニュースを理解することができます。
2025年の今、海洋をめぐる安全保障や技術競争は、アジアだけでなく世界全体の重要テーマとなっています。今回のSichuanの動きも、その大きな流れの中で位置づけて捉えることが求められます。
Reference(s):
China's Type 076 amphibious assault ship completes maiden sea trial
cgtn.com







