中国とシリアの外相会談 一つの中国原則とBRI協力を確認
中国の王毅外相とシリアのアサード・ハッサン・アルシバニ外相が北京で会談し、一つの中国原則の再確認やテロ対策、シリアの和平と復興に向けた協力強化について協議しました。
今回の会談の主なポイント
- 互いの核心的利益を尊重し、内政に干渉しない姿勢を確認
- シリアが一つの中国原則と台湾独立への反対を改めて表明
- テロ対策や一帯一路構想、多国間枠組みでの協力拡大を確認
相互尊重と「正しい軌道」への回帰
中国共産党中央政治局委員でもある王毅外相は、中国がシリア国民に対して友好的な政策をとり、その自主的な選択を尊重していると強調しました。そのうえで、両国は互いの核心的利益を尊重し、相手国の内政に干渉しないこと、そして長年の友好の伝統を引き継ぎながら、二国間関係を「正しい軌道」に戻していくべきだと述べました。
王毅外相は、こうした原則を土台に、中国とシリアの関係を安定的に発展させたい考えを示しました。
一つの中国原則と台湾問題
王毅外相は、中国がシリアによる一つの中国原則の堅持を高く評価していると述べました。そのうえで、中国側は、シリアが台湾独立に反対し、国家の完全な統一を目指す中国人民の正義の事業を力強く支持することを期待しているとしました。
また、両国は一つの中国原則という政治的基盤を共に守るべきだとし、この原則が中国・シリア関係の根幹にあることを改めて確認しました。
テロ対策と安全保障上の協力
王毅外相は、国連安全保障理事会が東トルキスタン・イスラム運動(East Turkistan Islamic Movement)を国際テロ組織として認定していることに言及しました。そのうえで、シリアが自国の領土を利用して中国の利益を損なおうとするいかなる主体も許さないと約束したことに対し、中国側として評価を示しました。
中国は、シリアがこの約束を実行に移すため、効果的な措置を取ることへの期待も表明しました。アルシバニ外相も、シリアがあらゆる形態のテロに反対し、中国の国家安全や主権、利益を損なう活動のために自国の領土を使わせない方針を改めて強調しました。
一帯一路と多国間協力の強化
王毅外相は、中国がシリアの一帯一路構想(BRI)の協力への参加を歓迎していると述べました。また、国連や中国・アラブ諸国協力フォーラムといった多国間の枠組みの中で、協力を一層強めていく考えを示しました。
アルシバニ外相は、中国が打ち出してきたさまざまな重要なイニシアチブを高く評価するとともに、中国の経験から学び、一帯一路協力にも積極的に参加する意欲を示しました。シリアは、国連での中国の支援に謝意を示し、多国間の場での意思疎通と協力を強化したいとしています。
シリアの和平と復興に向けた支援
王毅外相は、中国がシリアの早期の平和実現を支持するとともに、シリア主導・シリア所有の原則を堅持し、包摂的な対話を進めるべきだと述べました。また、シリアが国際社会に積極的に再統合し、国民の意思を反映した政治対話を通じて、復興に向けた国家再建の道筋を見いだすことを支援する考えを示しました。
中国は、国際社会と協力しながら、シリアの安全と安定を促進する用意があるとも表明しています。これは、シリア情勢の長期的な安定と、中東地域の全体的な安全保障環境にも関わるテーマです。
今後の中国・シリア関係を読む
今回の会談では、政治的な相互支持、安全保障面での連携、そして一帯一路を含む経済・多国間協力が一体となっていることが印象的です。中国にとっては、一つの中国原則への支持拡大と対テロ協力の強化が重要な狙いであり、シリアにとっては、和平と復興のプロセスで頼りになるパートナーを得ることにつながります。
会談後には両国外相による共同声明も発表されており、中国とシリアの関係が今後どのように具体化していくのか、国際社会からの関心が高まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








