中国とアラブ連盟トップ会談 パレスチナと戦略的自立を協議
中国の王毅外相が北京でアラブ連盟のアーメド・アブルゲイト事務総長と会談し、アラブ諸国の戦略的自立の支援やパレスチナ問題、来年予定される中国・アラブ諸国首脳会議について意見を交わしました。
北京で中国とアラブ連盟トップが会談
火曜日、中国の王毅外相は北京でアラブ連盟のアーメド・アブルゲイト事務総長と会談しました。両者は、中国とアラブ諸国の関係やパレスチナ問題など、地域と国際社会が直面する課題について協議しました。
中国「外部からの干渉に対抗するアラブ諸国を支持」
王毅外相は会談で、中国はアラブ諸国が外部からの干渉に抵抗し、自国の国情に合った発展の道を追求することを断固として支持すると表明しました。また、アラブ諸国が戦略的自立を強化し、自らの未来と運命を自分たちの手に握ることを支えると述べました。
さらに、中国はアラブ諸国が団結し、自らを強くすることで、地域の平和と安定を共同で守ることを支持すると強調しました。
王毅外相は、中国は他国の内政に干渉せず、地政学的な競争にも関与しないと改めて強調しました。そのうえで、中国とアラブ諸国の協力の目的は、すべての国の「共同発展」と「共同繁栄」を実現し、各国の近代化を進めることにあると説明しました。
2026年に外交関係70周年 第2回中国・アラブ首脳会議へ
王毅外相は、2026年に中国とアラブ諸国の外交関係樹立70周年を迎えると指摘しました。そのうえで、来年、中国で開催が予定されている第2回中国・アラブ諸国首脳会議は、中国とアラブ諸国の関係史における新たな節目となると述べました。
アブルゲイト事務総長も、アラブ側として来年の首脳会議に向けて中国と協力し、中国・アラブ関係のより広い展望を開いていきたいとの考えを示しました。
パレスチナ問題:「パレスチナ人がパレスチナを統治」
会談では、ガザ紛争後の枠組みやパレスチナ問題も重要な議題となりました。王毅外相は、ガザ紛争後のいかなる取り決めも「パレスチナ人がパレスチナを統治する」という根本原則を守るべきだと述べました。
さらに、そのような取り決めは、二国家解決(イスラエルとパレスチナがそれぞれ国家として共存する構想)という大枠に、確固として基づく必要があると強調しました。
中国は今後も国際舞台で公正さを堅持し、パレスチナの人々の正当な権利の回復を断固として支持するとしています。また、二国家解決の再開と実現を揺るぎなく後押ししていくと表明しました。
アラブ連盟側も、パレスチナ問題の公正な解決に向けた中国の姿勢を評価し、中国が引き続き建設的な役割を果たすことへの期待を示しました。
多国間協調での連携強化を確認
アブルゲイト事務総長は、アラブ側は来年の中国・アラブ諸国首脳会議の準備で中国と共に取り組む用意があると述べました。また、パレスチナ問題での中国の「公正さ」と「正義」へのコミットメントを評価し、中国が今後も重要な役割を果たすことへの期待を表明しました。
さらに、アラブ側は、中国が多国間主義(複数の国や地域が協力して問題解決を図る立場)を堅持していることを重視していると強調しました。そのうえで、多国間の場で中国との協力を強化し、世界の平和と安定を共に促進していきたいとしました。
読み解き:中国・アラブ関係と地域安定へのメッセージ
今回の会談からは、中国とアラブ諸国が、アラブ諸国の自立した発展と地域の安定、そしてパレスチナ問題の解決に向けて協力関係を深めようとしている様子がうかがえます。王毅外相が「内政不干渉」や「共同発展」を前面に出したことは、アラブ諸国の戦略的自立を尊重する姿勢を示したものといえます。
一方で、アラブ連盟は、中国の「公正さ」や「多国間主義」への評価を明確にし、中国と共に国際社会での協調を進める意向を示しました。2026年の外交関係樹立70周年と第2回中国・アラブ諸国首脳会議に向け、中国とアラブ諸国の関係がどのように進展していくのかが、今後の注目点となりそうです。
Reference(s):
Chinese FM Wang Yi meets with Arab League chief Ahmed Aboul-Gheit
cgtn.com








