習近平氏「中国の法治に新局面」 北京の中央会議で強調
中国の習近平国家主席が、党の指導、人民による国家運営、そして法に基づく統治を一体として進めることを強調し、中国の法治(法に基づく統治)を新たな段階に押し上げるよう呼びかけました。中国の法治政策の方向性を示す発言として、国際ニュースとしても注目されます。
北京で法治関連の中央会議 習氏の指示が伝達
習近平国家主席(中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席)は、最近行った「全面的に法に基づく統治を推進する」ことに関する重要な指示の中で、中国の法治のあり方について自らの考えを示しました。
この指示は、北京で開かれた「法に基づく統治」関連の中央会議で伝達されたもので、会議は月曜と火曜の2日間にわたって開催されたとされています。中国の国内統治において法治をどう位置づけるかが議題となりました。
「党の指導」「人民の主体」「法に基づく統治」の一体性を強調
今回の指示の中で習氏がまず強調したのは、「党の指導」「人民による国家運営」「法に基づく統治」の三つを結びつけて進めるという考え方です。
- 党の指導:国家運営の方向性や大きな方針を示す中心的な役割
- 人民による国家運営:国の主役は人民であるという位置づけ
- 法に基づく統治:政策や行政を法律に則って進めるという仕組み
習氏は、これらを別々に捉えるのではなく、統一されたものとして進める必要があると呼びかけました。中国の特色ある法治の構図を示すメッセージと言えます。
「中国の特色ある社会主義法治」の枠組みは「ほぼ形成」
習氏は、これまでの取り組みにより、「全面的に法に基づく統治を推進するための枠組みは基本的に形作られた」と述べました。また、「中国の特色ある社会主義法治の制度」は引き続き改善されており、「中国の特色ある社会主義法治の道」は一層広がっていると評価しました。
つまり、制度面・仕組みの両面で法治の土台が整いつつあり、その道筋が以前より明確になっているという自己評価です。中国国内の統治において、法治が重要な柱として位置づけられていることがうかがえます。
「新時代の法治思想」を全面実施 改革・発展・安定との調和も
習氏はさらに、「新時代における中国の特色ある社会主義法治思想」を全面的に実行する必要性を強調しました。この法治思想は、中国の発展段階や社会の変化を踏まえた上で、法の役割をどう位置づけるかを示すものです。
あわせて、次の点も重視するよう呼びかけています。
- 法治と改革の連携を強めること
- 法治と経済・社会の発展との調和を図ること
- 法治と社会の安定を両立させること
急速な経済・社会の変化が続くなかで、制度やルールを法として整備し、長期的な安定につなげていくという方向性が示された形です。
社会の公平と正義を守ることを前面に
習氏はまた、「社会の公平と正義を守り、促進すること」の重要性にも言及しました。法治の目的を、単に秩序の維持だけでなく、公平さや正義の実現につなげていく必要があるというメッセージです。
あわせて、国家のあらゆる分野の仕事で、全面的に法治を進めることが求められました。行政、司法、経済運営など、各領域の政策遂行において、法律に基づいた枠組みを徹底することが意図されていると考えられます。
なぜいま「法治」が強調されるのか
今回の発言は、法治を中国の長期的な発展戦略の中核に据える姿勢を改めて示したものです。国際ニュースとして見ても、次のような点で注目されています。
- 国内統治の安定や、社会の公平・正義をいかに制度として担保していくのか
- 法治の強化が、企業活動や投資環境の予見可能性にどのような影響を与えるのか
- 中国の特色ある法治モデルが、今後どのように発展していくのか
習氏が「新たな局面を切り開く」と表現したように、今後の具体的な制度整備や運用のあり方が、中国国内だけでなく周辺地域や国際社会からも注視される局面が続きそうです。
読み手への問いかけ:法治は社会をどう変えるか
法治は、一見すると抽象的なテーマに見えますが、日常生活やビジネス環境、社会の公平感と深く結びついています。中国での法治の進め方は、アジア全体の経済や国際秩序にも影響しうる重要な論点です。
中国が掲げる「中国の特色ある社会主義法治」が、今後どのように具体化し、社会の公平・正義と安定にどうつながっていくのか。今回の習氏の発言は、その行方を考える出発点のひとつとして受け止めることができそうです。
Reference(s):
Xi urges breaking new ground in advancing rule of law in China
cgtn.com








