中国の宅配便、今年1600億個超え 10カ月で16%増のインパクト
中国の宅配便(速達便)の取扱量が、2025年1〜10月のわずか10カ月で1600億個を突破し、前年比16%超の伸びを記録しました。この数字は、中国のオンライン消費と物流インフラの規模感を示す象徴的な指標です。
10カ月で1600億個超え 公式発表のポイント
中国の国家郵政局によると、2025年1〜10月の宅配便取扱量は1600億個を上回り、前年同期比で16%以上増加しました。わずか1年で2桁成長という強い伸びを示しており、中国の宅配・物流市場の拡大ペースの速さがうかがえます。
この統計は、国内の荷物のやり取りだけでなく、越境EC(国境をまたぐ電子商取引)や企業間物流など、多様な取引を支えるインフラとしての宅配ネットワークの重要性を映し出しています。
背景にある中国のオンライン消費
宅配便取扱量の急増の背景には、オンライン消費の定着と拡大があるとみられます。スマートフォンを通じた買い物や、ライブ配信を通じて商品を紹介するライブコマースなど、新しい消費スタイルが日常化していることが、その一因と考えられます。
加えて、地方都市や農村部まで広がった物流ネットワークや、倉庫の自動化、配達ルートの最適化といったデジタル技術の活用が、膨大な荷物を処理する基盤になっているといえるでしょう。
物流大国としての存在感と課題
1600億個という規模は、世界的に見ても非常に大きな数字です。中国は、製造と消費の両面で巨大な市場であり、宅配インフラは国内経済を支える血流のような役割を担っています。
一方で、荷物の急増は、梱包材の廃棄や輸送に伴う二酸化炭素排出、配達員の働き方など、持続可能性の観点からの課題も突きつけます。今後は、再利用可能な梱包や共同配達、電動車の活用など、環境負荷を抑えながら効率を高める取り組みが一層重視されていくとみられます。
日本やアジアの読者にとっての意味
中国の宅配便市場の動きは、日本を含むアジアの物流やEC業界にも少なからぬ影響を与えます。中国企業が蓄積するノウハウや技術は、国境を越えた物流サービスや、国際的なサプライチェーンの設計にも活かされていく可能性があります。
また、アジア域内でのオンライン購買が増えるなかで、どれだけ早く、安く、そして環境に配慮した形で荷物を届けられるかは、企業競争力を左右する要素になりつつあります。中国の宅配動向は、その最前線を映す鏡と見ることもできます。
これから注目したいポイント
- 宅配便取扱量の伸びが、今後も高い成長率を維持するのか、それとも質の向上へと軸足を移していくのか
- 環境対策や配達員の待遇改善など、持続可能なモデルづくりがどのように進むのか
- 越境ECや国際物流で、中国発のサービスやプラットフォームがアジア全体にどのような影響を与えるのか
2025年の時点で1600億個という数字は、中国の宅配と物流がすでに日常生活と経済活動の中枢インフラとなっていることを示しています。この動きをどのように読み解き、自分たちのビジネスや暮らしに結びつけていくのかが、これからのアジアの重要なテーマになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








