世界中国語会議で「Learn Chinese with Ease」発表 広がる中国語学習のいま
北京で開かれた2025年世界中国語会議で、国際メディアCGTNが新しい中国語学習エコシステム「Learn Chinese with Ease」を発表しました。世界で広がる中国語教育の潮流を象徴する動きです。
CGTNが発表した「Learn Chinese with Ease」とは
「Learn Chinese with Ease」は、中国語学習者向けの包括的なエコシステムとして、世界中国語会議の会場となった北京で、土曜日にお披露目されました。開発には北京語言大学出版社が参画しており、中国語教育の現場で蓄積された知見が生かされています。
このエコシステムの特徴は、HSK(中国語の公式能力試験)の基準に合わせたモジュール型カリキュラムと、デジタル環境に最適化された教材設計にあります。
- HSKレベルごとの段階的カリキュラム
- 場面別の会話シナリオ動画
- 短時間で要点を押さえる文法マイクロ講義
- アプリを使ったインタラクティブな学習デモ
いずれも、スマートフォンやタブレットで学ぶ「デジタルファースト」世代を意識した設計で、没入感のある学習体験を目指しているとされています。
世界に広がる中国語教育のいま
今回の発表の背景には、中国語教育の急速な拡大があります。中国語はすでに世界86の国の教育制度に正式に組み込まれており、中国語学習者は世界で2億人を超えています。
学習機会を広げるイベントと試験
国際的な中国語コンテスト「Chinese Bridge」には、これまでに160以上の国から延べ180万人が参加してきました。中国語を学ぶ動機づけとしてだけでなく、異文化交流の場としても機能しているのが特徴です。
一方、中国語の公式能力試験であるHSKは、現在168の国・地域に1477の試験会場を持ち、これまでに延べ850万人以上が受験しています。新規受験者の約6割が19〜45歳の層であり、大学生や若手社会人の間で中国語のニーズが高まっていることがうかがえます。
日本の学習者にとっての意味
こうした中国語教育の広がりと新しい学習エコシステムの登場は、日本の学習者にとっても無関係ではありません。デジタル教材やオンライン講座が充実することで、時間や場所の制約を超えて学べる環境が世界的に広がりつつあります。
デジタルネイティブ世代と相性の良い設計
シナリオ動画や短い文法講義といったコンテンツは、通勤・通学のすきま時間にスマートフォンでニュースや動画をチェックする層と相性が良い形式です。細切れの時間を積み重ねて学べる仕組みは、多忙な社会人にとっても有効と言えます。
グローバルな「中国語話者コミュニティ」への入り口
「Chinese Bridge」やHSKの統計が示すように、中国語を学ぶ人の中心は19〜45歳と、まさにこれからキャリアを築いていく世代です。デジタル教材を通じて世界中の学習者と同じ基準で学ぶことは、将来の留学やビジネス、研究での協働の土台にもなります。
世界中国語会議での「Learn Chinese with Ease」のデビューは、中国語が国際コミュニケーションの重要な選択肢として定着しつつある現状を象徴する出来事と言えそうです。今後、どのような形で各国の教育現場や個人の学習に取り入れられていくのか、引き続き注目されます。
Reference(s):
'Learn Chinese with Ease' debuts at World Chinese Language Conference
cgtn.com








